法律

飲酒はいつから許可制になったのか?~緊急事態宣言の解除後も続く「制限」~

9月末をもってすべての緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が解除されることとなりました。 その解除と相まって、多くの報道で「10月1日からも飲食店での飲酒は自治体の「許可」がないとだめ」かの如く報じられています。 この点、あまりにも長く続いた...

侮辱罪の厳罰化に向けて

上川陽子法相は14日の閣議後の記者会見で、インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷対策を強化するため、刑法の「侮辱罪」の厳罰化を16日の法制審議会(法相の諮問機関)総会に諮問すると明らかにした。 侮辱罪の現行の法定刑は「拘留(30日未満)か科料...

刑事告訴を受理したがらない警察

犯罪被害に遭うなどし、警察にその被害申告を行うことを被害届といいます。 これとは別に「告訴」という制度もあり、被害届とは別の処理がされます。 この告訴とは、犯罪被害に遭うなどした被害者などが、警察に被害を届けるのみならず、刑事訴追を求める意...

離婚事件、不倫案件に積極的に取り組む理由

当事務所では、事務所開設依頼、多くの離婚案件、不倫案件の対応をさせていただいています。 どうしてこれら案件に積極的に取り組むかですが、夫婦や家族という社会の基礎的構成単位をしっかりとしたものとしてもらい、少しでも落ち着いた人生を多くの人に歩...

子どもの立場から考える弁護士

当事務所では、離婚の問題を多く取り扱いますが、その際、「子どもの立場から考える」ことを重視しています。 子どもにとって離婚は、不意な出来事であり、自分の意思に関係なく大好きな父母のいずれかとの別居を余儀なくされます。 また、離婚に伴い生活環...

書き込みした加害者に開示の費用を請求できるか?

インターネットに書き込みをされた際の開示費用は加害者に請求できるでしょうか。 被害者としては書き込みされた被害を追うだけでなく、開示のための費用まで自己負担となるのではたまったものではありません。当然、加害者に負担を求めたいところです。 こ...

弁護士に依頼後、どれくらい打ち合わせが必要か

弁護士に依頼をした場合、案件が解決するまでの間、いったいどれくらいの(頻度、回数、時間)打ち合わせが必要でしょうか?大雑把にはなりますが、説明してみたいと思います。 まず、弁護士に依頼した場合、事案の処理のために打ち合わせが必要なことはご理...

調停制度のメリットとデメリット

先日は示談交渉のメリットとデメリットについて書きました。 そうなると今度は調停や訴訟制度のメリットとデメリットも知りたいとなるでしょうから今日はまず調停制度のメリットとデメリットについて説明します。 まずメリットですが、調停制度の最大の特徴...

木村花さんの件での賠償命令について

2021年5月19日付けで東京地裁は木村花さんに対する誹謗中傷を行った被告に対し、約129万円の判決を言い渡したと報じられています。これが木村さんの件での初の損害賠償を認める民事での判決とのことです。 ネット上での誹謗中傷に対しては、権利救...

示談交渉による解決のメリットとデメリット

弁護士として事件の依頼を受ける際、訴訟や調停などといったいわゆる「法的手続き」ではない「示談交渉」による受任形態があります。 示談交渉という言葉自体は、今や多くの人が知っている言葉でもあり、相談者の方も「示談でお願いします」と、受任形態を希...

不貞慰謝料に対する加害者側の責任の軽重について

(慰謝料の請求方法について) 不貞慰謝料は、不貞行為を行った当事者2名に対して請求が可能です。 被害者をA、その配偶者たる加害者をB、不貞相手をCとした場合、BとCとの責任は共同不法行為による不真正連帯債務と扱われます。このことの意味は、A...

「財布は別」な夫婦の財産分与について考える

今日、テレビを観ていたら、夫婦それぞれの収入と支出の在り方について、いろいろなやり方が紹介されていました。 今どきは、お互いの収入や貯蓄は知らない、家計の支出については共通の口座にお互いが決めた額を入金し、それでまかなう、というやり方が割と...

男女間の金銭トラブルと法的解決について

交際中や婚姻中の男女が、関係を解消するに伴い金銭のトラブルになることがままあります。 具体的には、交際中や婚姻中のお金のやりとりについて、「貸したお金」なのか「あげたお金」なのかを巡り、双方の意見が対立することで紛争が顕在化することが多いで...

大切な自分の本質~夫婦別姓や同性婚の問題、ヘイトスピーチ問題から考える~

ここ最近、同性婚を認めない現行法についての違憲判決や選択的夫婦別姓制度に声を上げる市民の活動が活発になるのを見て、日本という社会のうねりを感じています。 私は間違いなく、近い将来、同性婚規定は改正されることになると思うし、選択的夫婦別姓制度...

何が侮辱で何が問題か~東京五輪・演出案の問題点~

東京五輪開閉会式の統括責任者佐々木さんが発案した演出案について、縷々問題点が指摘されています。 他方で、かかる演出案は別に問題がないとの声もあるようです。 この点、私なりの考えをまとめ、何が侮辱で何が差別になるのかを指摘したいと思いkます。...