悔しい気持ちの晴らし方

弁護士にとって多くのご依頼は「紛争」です。

最近では「紛争」を未然に防止するための「予防法務」と呼ばれる分野にも注目が集まっていますが、それでもまだまだ大半は生じた紛争をどう解決するかに力点があります。

紛争なので当然、相手方があるし、勝ち負けが伴います。

勝ち負けの判断は第三者の裁判官がしますので、勝つこともあれば負けることもあります。

そのような紛争を抱えた相談者の方の精神的なご負担を軽減し、可能な限り「勝ち」を実現できるよう最善の努力を尽くします。

とはいえやはり勝負は水物であり、勝てると思っても負けたり、負けると思っても勝つということがあります。

 

当事者の方にとって、負けるということは当然、精神的ダメージが大きく、気持ちがふさぎ込んでしまうこともあると思います。

依頼を受けている立場としても非常に辛いものがあります。

 

そのような中でどうやって最終的にその結論を受け入れるかはケースバイケースですし、依頼者の方にもよりけりです。

場合によっては結論に至る理由を踏まえて自分の気持ちを落ち着けることもあれば、時間の経過と共に辛かった過去を忘れることもあります。

 

そして、どのような紛争であったとしても必ず結論は出るし、出た結論は自然と過去のものとなっていきます。

 

弁護士はそのような中で紛争の渦中の当事者に寄り添い、最善を尽くし、辛い経験を共に経て最後には人生の次のステップへ進んで行くことの支えとなります。

 

思うような結論に至らなかった場合でも、最善を尽くしておけば、きっと悔しい気持ちもすぐに忘れることができると思います。

 

なので、紛争の渦中だからこそ、労を惜しまず最善を尽くして欲しいと思います。

 

 

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