法律

弁護士は紛争好き?~争いごとを仕事にすることの意味について~

弁護士の仕事の多くは、世の中で生じた紛争を対象としています。後見業務や契約書のリーガルチェックなどの非紛争型の業務を多く扱うということでなければ、弁護士は常に紛争の中で生きていると言っても過言ではありません。朝から晩まで相談や依頼、調停や裁...

説得と納得

弁護士の仕事は毎日が「説得」と「納得」の連続です。文章や口頭のやりとり、説明などを通じて相談者や依頼者、相手方や裁判所を説得することが常です。そして、その説得の結果、相談者や相手方、裁判所などが「納得」してくれれば弁護士が想定した結論へと大...

「親子」を巡る争いについて

ここ最近、当事務所では「親子」関係を巡る争いに関する相談が増えています。具体的には「親子関係不存在確認」や「親権者変更」などです。親子関係不存在確認というのは、戸籍上は「親子」とされている親と子について、生物学的には「親子」ではないことを裁...

目に見えない「安心」を求めて

我々法律家、弁護士の仕事は目に見えない「法律」「ルール」に基づいて行われます。人々は、この目に見えない法律やルールの下、市民生活を送りますが、いざ何かのトラブルに遭遇すると、目に見えないこれら法律などの制約に従って自分の権利について争う結果...

「誠実な仕事」をする弁護士

弁護士の仕事は誠実であるべき。そう考えています。なぜなら弁護士という法律の専門家が、専門知識や経験を悪用すれば、一般の人は太刀打ちできないことは当然だからです。なので当事務所では常に仕事に対する誠実さを重視しています。当然、争いごとなので相...

見えないものに縛られる~法律の持つ拘束力の意味~

人はその社会生活を維持するためにルールを作り、規律を設けました。ルールや規律が社会における規範となり、それが国民代表機関により制定されるといわゆる「法律」となります。これらルールや規律、規範や法律はまったくもって目に見えません。一応、法律で...

初の「発信者情報開示命令事件」

昨年10月に改正法が施行された特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(俗称「プロバイダ責任制限法」ないし「プロ責法」)に基づいて、発信者情報開示請求が容易になりました。具体的には、これまでの裁判手続きでは...

本人尋問、証人尋問について

民事、家事の裁判でお互いの主張と立証を書面で一通り提出し終わると、その後の裁判手続きの進行として「尋問」手続に移行することがあります。いわゆるテレビドラマや映画でよく見る「あのシーン」です。この尋問手続きは、当該裁判の中で原告と被告の間で相...

弁護士になるために必要な「二度の試験」

弁護士になるためには司法試験に合格することが必要です。この司法試験については多くの人が知る所ですが、実は司法試験に受かった後、弁護士になるまでに「もうひとつの試験」があることはあまり知られていません。この「もうひとつの試験」とは、俗に「二回...

【倉敷】女性弁護士への相談をご希望なら

2019年より当事務所に河田布香さんという女性弁護士が加入してくれています。彼女は現在、3年目のまだまだ新人弁護士ですが、とはいえもう弁護士として3年目を迎える中、かなりの経験を積んできました(呉が容赦なくあれこれ無茶ぶりするからです)。ま...

文書連続送付により ストーカー規制法違反で初逮捕

令和3年にストーカー行為規制法が一部改正され、ストーカー行為の内容に、文書の連続送付が加わりました。今回はかかる文書の連続送付を被疑事実として、岡山県内初の逮捕事例が報道されていました。【NHK NEWS WEB 2022年8月24日】報道...

弁護士の役割~依頼者との関係について~

弁護士は依頼者の代理人として種々、活動をします。「代理人」である以上は基本はあくまで依頼者の声を代弁する立場です。ですが、弁護士の仕事や役割は単にこれに留まりません。すなわち弁護士は時に依頼者に寄り添い共に前に進み、時に悩んだ依頼者の決断を...

野洲市長の「何が」パワハラなのか~明石市長パワハラ問題との相違も踏まえ~

野洲市長の言動の一部が第三者委員会により、パワハラと認定されたことが話題となっています。弁護士や学者で構成された第三者委員会による調査報告書()を見たところ、問題となった言動は次のとおりです。1病院の整備場所について協議中、(1)市長席の机...

兵庫・尼崎市の個人情報紛失事案とその刑事責任について

兵庫県尼崎市、全市民の個人情報が入ったUSBメモリーが紛失したとして大問題になっています。紛失の経緯としては、業務委委託先の社員が、飲酒し、路上で眠り込んでしまい、目を覚ました時にはUSBメモリーが入ったカバンごと無くなっていたとのことです...

猪瀬氏のボディタッチと海老沢氏の「擁護」が問題な理由

2022年6月12日にJR吉祥寺駅前で行われた日本維新の会の街頭演説会で、猪瀬直樹氏が、参院選立候補予定の海老沢由紀氏の体を何度も触るという出来事がありました。動画が広く公開されているため、ご覧になった方も多いと思いますが、肩や胸元を何度も...