法律

同性婚に対する司法の考え方

ここ最近、同性婚に関する重要な判例が続きましたので、以下、簡単ではありますが、ご紹介します。 【同性婚を認めない法律を違憲とした札幌地裁判決】 2021年3月17日付け札幌地裁の判決は、同性婚を認めない現在の法律は憲法に違反するとしました。...

遺産分割の「期限」について

親族の死亡により生じる「相続」の問題は、遺言があれば遺言で処理し、これがなければ相続人間の遺産分割により処理をすることとなります。 相続人間で円滑に協議が進めば良いのですが、そうでない場合には協議が進まず、いつまでも相続の手続きが終わらない...

病気を理由とした休職と賃金や補償

新型コロナウイルスに限らず、病気で仕事を休まざるを得ない場合、休業に対する賃金は補償されない(支払われない)のが原則(法律上は当然には賃金が生じない)です。 これは、賃金が労務に対する対価である以上は当然のことです。 とはいえ、会社によって...

入院拒否に対する刑事罰制定の問題点~感染症法の改正について~

新型コロナウイルスの蔓延防止策の一環として、入院拒否に対する刑事罰を制定する感染症法改正案が審議されています。 かかる改正案については、日弁連を始め多くの法律家団体から反対の声が上がっています。私も同じく反対の意見を持つ者として、改正案がな...

アルバイトの休業とその補償について~新型コロナウイルス関連~

政府、自治体からの休業要請に基づき、飲食店の時短営業が本格化しています。これに伴い、アルバイト従業員のシフトカットによる減収が改めて問題となっています。 この点、正社員については、「雇用調整助成金」という制度があります。なので、会社が社員に...

飲食店に対する休業要請と罰則規定について

新型コロナウイルスの蔓延に伴い、2度目となる緊急事態宣言が発令されました。 その「基本的対処方針」においては、飲食店などに対する営業時間の短縮(~20時)の「要請」を行うとされています。 そして、この「要請」に対し、正当な理由がないにもかか...

刑の執行と刑の消滅~教師のわいせつ犯罪と資格再取得の可否~

ほとんど知られていないと思いますが、刑事犯罪を犯したことで刑事罰を受けた場合でも刑の執行が終了した後、相当期間が経過すると「刑の言い渡しは効力を失う」とされています。 このことの意味は、過去の有罪判決言渡しの効力は「将来に向かって消滅する」...

木村花さん、侮辱容疑での送検について

フジテレビのリアリティー番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さん(当時22)がインターネット上で中傷され自殺したとみられる問題で、警視庁捜査1課は近く、ツイッターで木村さんを中傷したとして、大阪府箕面市の20代の男を侮...

D-1Law nano判例20000を買ってみました

今回のブログのタイトルだけ読むとなんのことかサッパリわからないですね。 弁護士の仕事をするときには、訴状作成その他の際に、過去の裁判例を検索してその内容を検討することが多々あります。 そのため、一般的には法律事務所では判例集や判例雑誌を購入...

予定なく過ごす1日

久しぶりに一日中、裁判や相談、打ち合わせ等の予定がまったく入っていませんでした。 こういう日は日ごろゆっくり時間をとってできない仕事をまとめてやるのに最適です。 複雑な事件の中身をじっくり検討して整理し直したり、準備中の案件の裁判例をいくつ...