さて、インドのことについていろいろ書いてきましたが、ここではインドの人口について少し書きたいと思います。
インドは人口増加が著しく、2024年には中国を抜いて世界1位の人口大国となりました。
その人口は2024年時点で約14.4億人です。
世界の人口が約81億人とのことですので5、6人に一人はインド人という計算です。
また、世界2位になったとはいえ中国もインドを少し下回る人口ですから、やはり5、6人に一人は中国人ということです。
インドと中国の合計人口は約29億人ですから2、3人に一人はインド人もしくは中国人というのが現在の世界の国籍状況です。
インドの人口はまだ増加が続き、今後、2050年には約17億人に迫るとの推計です。その頃には中国の人口は今よりかなり減少しているでしょうからその人口差はかなり大きくなっていると思います。
ここまで書くと、「インドは今もたくさん子供を産んでいるのだろう。」と思うかもしれません。
しかし、実はインドの合計特殊出生率は2.01(2022年)であり、ここずっと減少傾向です。そしてこの数字は日本が1.26(2022年)ですのでさほど大きな差がないように見えます。
なので今後はインドは当面人口が増え続けるものの、その後は日本や中国、韓国などと同様に人口減少に転じることも間違いなさそうです。
このように整理してみると、インドは人口大国であるものの、実は将来的な頭打ちの時期、減少に転じる時期がかなり具体的に予想できており、そのことを前提に社会構造を考え、構築していくことが重要になります。
そのためには日本のようにすでに少子高齢化を迎えている国々をインドがどのように見つめ、研究し、施策などに取り入れるかが大切になると思います。