さて、インドの食事事情についてですが、少し補足をしたいと思います。
それは、
①インドでは手で食べるのか?
②ナンはよく食べるのか?
③ラッシーはよく飲むのか?
です。
まず①ですが、私が食事をした場所では手で食べる機会はありませんでした。
現地の方の食事の様子を見ていても手で食べる方はお見かけしませんでした。
場合によっては、地域によっては、家庭によっては手で食べる習慣もまだあるのかもしれませんがインドはとても広く、民族も多様、文化も多様なので一概に決めつけるのは難しいように感じました。
次に②についてですが、ナンは一度も食べる機会がありませんでした。
食事先で提供されなかったのです。
他方で食事の際には常に「チャパティ」と呼ばれるナンよりも薄焼きで小さく丸い生地のものが出されました。
インドではこちらの方が主流とのことです。
というのも、ナンを焼くための窯はとても大きいですが、このような窯が家庭にあることは珍しく、レストランなどでも同様にこれを提供するところは少ないようなのです。
そして③についてですが、これもあまり機会がありませんでした。むしろ「チャイ」の方がよく飲まれるのか、チャイは何度も飲む機会がありました。
さて、このように振り返ってみると、私は「インド」という国の食事風景を通じたイメージがかなり偏っているように感じました。
日本で生活をしていると、「インドではカレーをナンと手で食べ、ラッシーを飲む。」と思っている方が多いでしょうし、実際にインドカレー屋さんに行くとそのようなメニューになっていたり、食べ方をしているかと思います(ただ、手では食べないですかね)。
このようなイメージはきっと長い時間をかけて作られたものであり、場合によっては商売上のイメージ戦略により我々が刷り込まれたものだろうと思います。
なので、今回のインド旅行を通じて「イメージ」というものが幻想に過ぎないことを痛感しました。
実体験を通じて物事の本質を見極めることの大切さも学びました。