ドイツとデンマークでの視察では多くのことを学びました。
そのうちの一つに「ブランドストーリー」のあり方があります。
ブランドストーリーとは読んで字の如く、当該ブランドの持つ「ストーリー」です。
この点、単にブランドと言った意味合いとブランドストーリーという意味合いとは違いがあります。
そして、ブランドには常にブランドストーリーがあり、ストーリーのないブランドはそもそもブランドとは言えないものと考えられます。
私はドイツ、デンマークでBMW、AUDI、LEGO、フリッツハンセン、アンデルセンベーカリーなどの多数の企業を見学しました。
いずれの企業も古く、歴史がありなおかつ消費者から愛され、信頼され、熱狂的なファンを抱えています。
当然、それぞれの企業のブランド価値は大きく、企業自体もそのブランド価値を大切にしています。
そして、視察して分かったことは、いずれの企業も当該企業の創業から現在に至るまでの歴史や創業者の思い、紆余曲折の歴史をとても大切にし、これをきちんと「ストーリー」として伝える努力、残す努力をしていることです。
いずれの企業にも歴史を詳細に語る、見ることのできる用意があり、それは時にミュージアムとして展示されていました。
今があるのは過去があるから。
ブランドとしての背景には語り尽くせぬ歴史があるから。
偉大なる創業者がいたから。
いずれのミュージアムでもそう物語られていました。
私はこれらの視察を通じて「ブランド」にはきちんとした「ストーリー」があること、これが大切であることを深く学ぶと同時に、自分の取り組みがいつかストーリーとして語られ、ブランドと認知される日が来ることを夢見たいと思いました。