「ささるアイディア。」という本を読んでいます。
様々な分野で第一人者として活躍するクリエイターの人たちに対するインタビューをまとめた本です。
世の中に溢れるメディア、公告、商品やサービスについて、どうやったら「ささる」ものを世に打ち出せるのかのヒントがいっぱいに詰まっています。
「弁護士の呉がどうしてそんな本を?」
と思うかもしれません。
しかし、弁護士の仕事もまた、人々に「ささる」ものを提供する仕事だと思っています。
すなわち、相談者であれば相談者の方にささる助言をする、裁判であれば裁判官にささる書面を作る、調停であれば調停委員にささる話の持っていき方をするというように、日々の弁護士業務は常に周囲の方への「ささる説得」で成り立っているのです。
なので、分野は違えど表記本を読んでとても感銘を覚えています。
具体的には、「すぐれたアイディアは一握りの天才だけが出せる訳ではなく、ごく一般の人でも可能であること」や「すぐれたアイディアは丹念な下調べの結果、生み出されるものであること」などを多くのクリエイターが共通して語っている点などがとても面白いと感じました。
弁護士もきっと同じです。一握りの天才でないと弁護士になれないということはありません。
たしかに天才のように頭のいい弁護士もいます。しかし、多くの弁護士は、コツコツと勉強を重ね、その結果、試験に受かっています。
これと同様のことを有名なクリエイターたちが述べてる様子を読んで、何だかとても親近感も持ちました。
とても面白い本でした。