ふとしたことから、ここ最近、映画を見る機会が増えました。それまでは日々の忙しさから映画を見るだけのまとまった時間を取る余裕もなかったので嬉しい限りです(映画を見る時ってまとめて2~3時間の余裕のある時間が欲しいですよね)。
その中で、つい最近見たのは「グリーンブック」という映画です。
2年ほど前の映画でしたが、まったくその存在を知らずにいました。
時間が出来たので何か映画を見ようと思い、いろいろ検索してこの映画に辿り着きました。
この映画を見ようと決めたのは「1960年代アメリカにおける黒人差別を描いたもの」というテーマが、最近のアメリカでの黒人差別問題を考える上で役に立ちそうだと思ったからです。
内容を細かくご説明はしませんが、時代背景の中で、イタリアからの移住者が、さらに黒人を差別しつつも最後は融和に至るという内容にとても感動しました。特に、差別の構造が多層化していること(イタリアからの移住した人がアメリカで黒人を差別する)、被差別者においても分断がされていること(黒人同士においても階層化、分断化がされている現実)などとても細かい点までうまく表現されていて、見ごたえがありました。
自分自身の生い立ちなどとも重ね合わせながら、とても有意義な鑑賞になりました。おすすめです。