自分の性格特性をいくつか指摘すると、
「頑固で落ち着きがなく、せっかちで細かい」
という要素がパッと浮かびます。
これだけ見ると明らかに「厄介な奴」でしかありません。
ただ、仕事の上では意外とこの性格で良かったと思います。
まず、弁護士たるもの、安易に相手方の要求に応じる訳にはいきません。なので、「頑固」な方が良いのです。
次に、弁護士たるもの、ひとつふたつの依頼のみで日々を過ごしている訳でもありませんので、「落ち着きがない」のはもってこいです。というのも、落ち着きがないと、一つの案件を進めていても、他の案件も「気になる」ので、途中途中で適宜、複数の案件を常に意識しておくことが可能なのです。結果、多くの案件を「公平に」進めることが可能です。
さらに、「せっかち」なのは、この案件処理に際して最適です。依頼者の多くは、困窮した状態から少しでも早く脱したいと思われています。なので、「せっかち」に事を進めてもらった方が良いのです。当然、裁判所や相手方の都合、その他の事情により事が進むのに時間を要することはあります。それでも少なくとも当事務所の責任において事が滞留する事態はまずありません。
そして、「細かい」こともメリットです。厳密さを求められる法律文書では、当然に細かい箇所も含めた文章作成が問われますし、結果に大きな影響を与えます。当事者の方が気付かないような細かい事実摘示も同様です。細かい作業の積み重ねが大きな結果につながります。
ということで、私自身、自分の性格はこの仕事に向いていると思っています。ここまで読んで下さると「なんてこいつは前向きなのか?」と思うでしょう。そうです、私の一番の性格の特徴は実は「前向き」です。
困難な事態でも「前向きに」取り組む。これが一番、この仕事に向いている性格上の特性かもしれません。