熱い弁護士とそうでない弁護士、いずれに依頼するかと聞かれたら、多くの人は「熱い弁護士に依頼する」と答えるのではないでしょうか。
自分の抱えているトラブルを熱心に取り組んでくれる弁護士の方がよいから、ですよね。
ところで、熱い弁護士とは具体的にどういう弁護士のことを指すのでしょうか?
いろいろな説明があると思いますが、私は、「依頼者に共感し、熱い気持ちで取り組むが、思考はいつも冷静でいられる弁護士」こそ真の意味での「熱い弁護士」なのではないかと思います。
思考は冷静というのがポイントで、要するに弁護士はあくまで依頼者の最善の利益のために戦う訳ですから、依頼者の気持ちに共感しつつも、あくまで頭は冷静でいなければ思わぬ落とし穴にはまってしまう、ということです。
単に気持ちだけ熱ければ良い結果が得られるものではないのです。そういうことも理解した上で気落ちの上では熱く、頭はクールに活動できてこそ、プロフェッショナルとして「熱い弁護士」と言われるにふさわしいのではないかと思うのです。
さて、そうすると自分はどうか、ということですが、はっきり言ってまだまだ不十分ですね。本当に依頼者の方に共感しきれているかどうか自問自答の日々ですし、時には共感し過ぎて冷静な思考を忘れてしまいそうにもなります。
ただ、そうは言っても、自分のことを振り返りながらもこれからも真の意味で「熱い弁護士」となれるよう、これからも研鑚を続けたいと強く思っているところです。