いつでもどこでも繋がる連絡

業務をするに際して本当に最近は便利なツールが増えました。あまりにも便利なのでそれらツールがないと不便で仕方ないことでしょうけど、便利すぎて本当にいつでもどこでも連絡が繋がるようになり、いつでもどこでも仕事ができるようになりました。

これは言い換えると、いつでもどこでも仕事をしないとならないということでもあります。

たとえば、私が弁護士になった当時の今から16年前の私の業務環境は以下のとおりでした。

【16年前の業務環境】

①PC×1

②携帯(まだスマホではなかった)

③連絡ツールは電話、ファックス、メール、郵送

非常にシンプルでした。なので日々の仕事はPCをメインに、後は紙媒体で届いた書類とで成り立っていました。

多くの連絡は電話でした。なので何かの連絡は電話で行うことがほとんどでした。弁護士と事務局とのやりとりもメモを回したり、直接面前での口頭指示などが主でした。

ところが、現在はまったく異なります。

【現在の業務環境】

①PC×2

②セカンドディスプレイ×7台(デスク、自宅、相談室などあちこちにセカンドディスプレイがある)

③iPad×1

④スマホ×1

⑤連絡ツールは、電話(以前より相当減った)、ファックス(これも減った)、郵送(これも減った)、メール、チャットツール(社内チャット、社外チャット、LINE@、TEAMS)、オンライン会議システム(ZOOM、TEAMS)

⑥その他の業務ツールとして、カイクラ(着電内容の通話記録などをクラウドで保存し、出先でも確認ができる)、トレロ(業務進捗状況の共有システムで、事務所内の各自への業務指示や進捗管理ができる)など

このように業務環境は劇的に変化しました。かつその変化は終わるところがありません。日々、年々、ツールが増えており無くなったツールは一つもないのです。新しいツールが増えたことで電話やファックスは確かに以前よりは減りました。が、その減った量以上に他のツールを通じた業務が増えているように思います。

結果、朝から晩まで、いつでもどこでも非常に連絡がつきやすく、仕事もしやすいのです。そうです、いつでもどこでも仕事ができる=いつでもどこでも仕事をしないといけないような日々です。

これは私に限らず世間の多くの方々が感じていることだと思います。そしてこのことがまた現代人のストレスやオーバーワークに繋がっていると感じます。

そう思い、少しでも負担を軽減しようと考えています。最善なのは、これら便利ツールを使う時間をもう限定することですね。朝何時から何時までと決めて、それ以外の時間には使わないようにするのが良いと思います。

そうすることで、いつでもどこでも仕事という環境を自主的に制限することができます。結果、仕事をしないといけない時間に限り、これらツールを駆使して集中して業務に取り組むのが良いと思います。

いつでもどこでも仕事ができるということに甘えず、縛られず、自分でコントロールする意識が大切だと感じています。

自分の時間は自分でコントロールするしかありません。ツールに縛られるのではなく、ツールを使いこなせるように意識したいと思います。

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