弁護士は法律の専門家です。法律の専門家には裁判官や検察官、法学部の教授や法務省の職員などいろいろ存在します。
しかし、弁護士は唯一、依頼者の「代理人」としての立場になりえます。代理人は依頼者の代わりに法律事務に対応するということを意味します。
同時に、依頼者に寄り添い、手続きに同席することが可能です。
実は弁護士の役割は、この「そばに居てくれる」という点にも大いに意味があります。
何かトラブルを抱えた時に、何をどうしたらよいかが分からず、不安な中、専門家である弁護士が「そばに居てくれる」ことは不安解消に大きな役目を果たします。
この「ただ単にそばに居てくれる」という価値は日常にもあふれています。
長年連れ添った夫婦はまさにその典型でしょうし、長い付き合いの友人もそうでしょう。
数十年に及ぶ音楽活動を共にしているグループも、同じような感覚になるでしょうか。
私自身もこういう、「そばに居てくれる」というありがたさを感じながら日々、生活をしています。
先日も、自分が大きな段ボールを開封する際に、何も言わずそばに立ち、必要な手助けをしてくれた人がいます。
「手伝いましょうか?」でもなく。
「手伝いますよ!」でもなく。
ただただ、何も言わずそこに居てくれて、手助けしてくれました。
きっと本人からすると、無意識での行動なのだと思いますが、正直ありがたかったですし、何も言わずにスッとそばに居てくれたこと、手伝ってくれたことのインパクトは大きかったです。
話は戻りますが、このような経験をして、私自身も弁護士としてあらためて「そばに居る」ということの安心感をもっと与えたいと考えました。
ただ単に、何も言わずだけど温かく、優しく、「そばに居る」という価値を深めたいと思います。
