いちごの色は何色ですか?
ほとんどの人は赤、と答えるでしょう。
しかし、葉っぱは緑、根本は白、つぶつぶは茶です。
必ずしも赤が正解とは言えません。
物事の捉え方は人によってそれぞれ違います。多数派の捉え方が常に正解とは言い切れません。
いろいろな物の見方、捉え方があってよいと思います。
しかし、物の見方、捉え方が異なることで他人とトラブルになることもままあります。
たとえば上司が部下に「馬鹿野郎!」と言った場合、労働者である部下はこれを「パワハラだ。」と言うことがあります。逆に、上司は「叱咤激励だ。」と言います。
性犯罪の場面では加害者は「被害者は何も抵抗せず、合意の上だ。」と言い、被害者は「怖くて何も抵抗できなかった。合意などしていない。」と言います。
このように、物事の捉え方の多様性ゆえに社会の中では日々、様々なトラブルが起こっているのです。
トラブルを起こさない、巻き込まれないためには、物事の捉え方は多様で、決して自分の捉えたとおり相手や周りの人も捉えるとは限らないこと、目の前の人がどのように考えているのか、を想像して理解して行動することだと思います。
自分自身はいちごの色は赤だと思っても、これを緑、白などと捉える人もいるのです。その時、いちごは赤だ、と押し付けるのではなく、なぜ緑や白と捉えたのか、相手の話を聞いてみることが大切だと思います。そうすれば、きっとお互い、理解し合えるのではないでしょか。