子ども向けアニメの「きかんしゃトーマス」を見ていると、出てくる機関車たちの働きぶりについて「役に立つ」もしくは「役に立たない」という評価をされるシーンが良くあります。
あまり、日本のアニメでこういうシーンを見たことはないので、以前から気になっていました。
そんな中、ある日、子ども向けの教育本を読んでいたところ、「日本では『人の迷惑をかけないように』という教育がされるが、それでは子どもは人の目を気にするばかりになって萎縮する。それよりはむしろ、『人の役に立つ人間になりなさい』という教育が、子どもの自信につながり、意欲向上にもなる。」とありました。
これを読んで、冒頭の「きかんしゃトーマス」のシーンについて納得ができました。
要するに、少なくともイギリスでは、子どもに対して「人の役に立つように」との教育が施されており、それがアニメにも反映されているのだと思うのです。
そして、「人の役に立たないこと=よくないこと」なので、「きかんしゃトーマス」の中でも、「お前は役に立たない奴だ」と注意されて、ションボリするシーンがあるのでしょう。
対して、日本のアニメでは、いたずらばかりして周囲に迷惑をかける主人公をしかりつける母親、というシーンがままありますが、これもまた日本における教育方針の表れなのだと感じました。
たかがアニメと思わず、注意深く見てみると、国柄の違いが学べて非常に有益です。勉強になりました。