裁判は民事であれば民事訴訟法がそのルールを詳細に取り決めています。
刑事であれば刑事訴訟法です。
いずれの裁判で勝つにもそれぞれの法律を熟知し、活用することが必要です。
その上で、これらの法律に違反しないように、しかし時には多少違反しつつも弁護士活動を行います。
この「時には多少違反しつつも」というのが実は大切です。
「弁護士なのに法律に違反してもよいのか?」
とおしかりを受けそうですが、あえて説明するならば
「サッカーにおいて、選手は詳細なルールに基づいてプレーをする。当然、違反の無いように務めるが、違反の有無の判断は非常に微妙な判断であるし、違反だとされてもそれだけで常に即退場となることばかりではない。レベルの高い選手ほど違反すれすれのプレーをするし、違反しているが主審が見逃してしまっていることもある。選手は主審がどう判断するかも含めてプレーをしている。」
ということです。
要するに、プレーの途中の違反の有無はそれだけで勝敗に直結しないということであり、違反が多くても最終的な得点が多いチームが勝利だ、ということです。
裁判においても、上記の各法律に違反スレスレ、時には違反していても、最終的に裁判官から勝訴判決をもらった方が「勝ち」なのです。
なので、法律はルールであり、守るべきであるが、あくまで訴訟の決着は判決で出る。その判決で依頼者に有利な結論をもぎ取るためには多少手荒なことも生じうる。
裁判とは戦いです。なので、勝ちがすべてであり、そのために必要なことを尽くすのが弁護士です。