自分を大切にすることが本当に大切だと常々感じています。
ですが、この自分を大切にするという基本的なことが以外と実行できていないのが現代社会のように思います。
特に日本では、個人よりも社会を、個人よりも会社を優先する傾向にある気がします。これは長年の日本の文化、慣習、価値観として広く深く根付いているようです。
そのため、「周囲の目を気にする」「人さまには迷惑をかけられない」「出る杭は打たれる」というような物事のあり方が通用しています。
また、欧米を中心とした「個人主義」のあり方について、日本ではまだまだ否定的な捉え方をされることがあるようです。
しかし、そもそも個人主義というのは、自分という個人を大切にすることをスタートとするだけであり、他社を蔑ろにすることまで意味するものではありません。
実際、個人を大切にし、家族や友人を大切にし、地域や社会を大切にするという価値観は個人主義を謡う諸外国でも一般的な価値観となっています。
なので個人主義=社会のことを考えない価値観とはならないのです。
むしろ日本のような個人の尊重を後回しにしたままの価値観ではいつまでも国民一人一人の幸福は十分に実現しないと思います。なぜなら、社会や公共とは抽象的で完全に掴みがたい存在ですから、そのような抽象的な存在を第一に捉えて社会のあり方を決めるとなると、いつまでも終わりがなく、その結果、一人一人の個人に対して満足の行く施策の実現に至らないからです。
なのでやはりまずは自分という個人が満足する社会を作り、その上で個人が社会にも貢献するというあり方が健全なのだろうと思います。