心のあるAI

最近、どこに行っても「生成AI」の話題ひっきりなしです。

情報の整理やリサーチ、文章の作成など、AIの能力は本当にすごいです。私たち弁護士の業務でも、事実関係の整理などはAIが一番得意とするところなので、「弁護士の仕事もそのうちAIに取って代わられるのでは?」なんて話もよく耳にします。

一方で、よく言われるのが「AIには心がない」という意見です。

弁護士の仕事には、法律の知識と同じくらい「相談者の方の気持ちに寄り添うこと」が大切です。人の感情や複雑な心情への配慮はできないのかどうか。私も気になっていました。

このことに関し、驚くようなことがありました。

先日、事務所のAI活用状況を整理しようと、Googleの「NoteBookLM」というAIにうちのホームページを分析させてみたんです。 まだHP上にはAIに関する詳しい情報が載っていないので、AIからの回答は「十分な情報はあきらかにできませんでした」というものでした。

ただ、驚いたのはその次です。 AIはそこで終わらず、「ですが、この情報に基づくと、このような代替案が考えられます」と、別の提案をしてくれたんです。 私が求めていたドンピシャの答えではなかったものの、「情報がなくて困っている」というこちらの状況を察して、「これなら役に立つかも?」と助け舟を出してくれた。

なんだか、すごく人間的な「気遣い」を感じました。

また別の日、ある相談内容をAIでまとめていたときのことです。 AIは事実関係や法律論を整理した上で、今後の進め方を提案してきたのですが、そこに、 「相談者様は現在とても不安な状況にいらっしゃるので、心情に配慮して、慎重にこう進めるのが良いでしょう」 というアドバイスが添えられていました。

単なる効率化ツールだと思っていたAIから、「相手の心情を思いやる」ような提案が出てくるとは予想外でした。実際、そのアドバイスはとても丁寧で、ご相談者様とお話しする際にもすごく役に立ちました。

こうなると、AIは単なる計算機というより、私たちの業務をサポートしてくれる頼もしい「パートナー」と言えるかもしれません。

「心がない」と決めつけるのではなく、AIが持っているこうした「配慮」や「提案力」をうまく借りる。そして、私たち弁護士が最終的にしっかりと依頼者様に寄り添って、より良い解決を目指す。 そんな風に、上手に付き合っていくのが正解なんだろうな、と改めて感じました。

結果、生成AIを使いこなすことでこれまで以上に早く、正確で、心情にも配慮した解決を目指せると実感した次第です。

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