近い将来、普通に自動運転車が街中を走行するようになる、と言われています。
各地で各社がその研究や実験に力を注いでいます。
そんな自動運転ですが、個人的には「自動運転車は道を譲ってくれるのか?」
という疑問があります。
自動運転車は、道路状況や交通規則、通行人などをカメラやレーダーで探知して走行します(詳しく調べた訳ではありませんが、たぶんそういう仕組みでしょう。)。なので、それらの条件が自車の走行に支障があるかないかのみを判断しているはずです。
そうすると、自車が走行可能な状況で、あえて他車に走行を「譲る」ようなことはプログラムされていないのではないかと思います。仮にそのようなプログラムをしようと思うと、かなり「人間的」なプログラムであり、困難を極めるのではないでしょうか。そのようなプログラムを組めたとしても、どうやって、他車に自動運転車側の「道を譲る」という意思を伝えるかも問題です。
そのため、私の予想では、今後、自動運転車が街中を普通に走行するようになっても、(当面の間は)他車を譲ることはないと思います。
ですから、自動運転車が街中を走行していると分かった際には、「譲ってくれない」ものとして自分は運転した方がよさそうな気がします。普通の車両であれば(暗黙のルールで)当然に譲ってくれるような箇所でも要注意です。
変わって、もう一つの疑問は、「自動運転車に道を譲ったらどうなるか?」です。
道を譲る際にはアイコンタクトやパッシング、クラクションをちょっと鳴らす、手を上げるなどして相手車両に「譲る意思」を伝えます。
しかし、自動運転車にいくら目くばせしてもきっと伝わりません(たぶん)。なので、相手方が自動運転車だと思ったら譲るのは止めましょう。無意味です(おそらく)。
そんな疑問をあれこれ一人で考えていたところ、一昨日にはGoogleの自動運転車が、「他車が譲ってくれる」と判断したが、違ったために事故を起こしたケースがあることを知りました。
どうやら、Googleの自動運転車では、上記のようないわゆる「運転に必要な形式的判断」以外にも、「他車が道を譲るかどうかなどの実質的判断」もしていたようなのです。
うーん。驚きです。
この調子だと私の予想するよりも格段に「質の高い」自動運転車が実現するかもしれません。
でも、個人的には自動運転車が走行する際には、車両に「自動運転車走行中」と分かるステッカーか、点滅表示をして欲しいです。
さらに、自動運転車であっても、運転席にはマネキンのような人形を置くことをルール化し、そのマネキンがアイコンタクトで道を譲ってくれたり、手を上げて道を譲ったことの謝意を示してくれるといいなぁと思っています。
(マネキンが自動運転車を「運転」していたりアイコンタクトしている様子は、想像してみるとちょっと笑えますね。)