「ブラック〇〇」という言葉があります。
ブラック企業、ブラックジョーク、ブラックサンダー(チョコレート菓子)、ブラックの綿棒やブラックのティッシュペーパー、ブラックラーメンなどなど。
ブラック、黒というのは悪い、ダーティなイメージでとらえられがちです。
そのイメージに沿うようにして使う場合は「ブラック企業」のような使われ方です。
逆に、ブラックと銘打ちながら実は別にダーティでもなんでもないのが黒い綿棒やティシューなどです。これらはむしろ汚いものをキレイにするための用品であり、ダーティどころかクリーンな品物です。
クリーンと言えば白、ホワイトが多いところ、あえて黒を選び消費者にインパクトを与える作戦ですね。
さらに面白いと感じたのは、↑のブラックサンダーです。
これは黒いチョコレート菓子で流行っていますが、なんと先日、「白いブラックサンダー」なるものを見つけました。ホワイトチョコで作ったブラックサンダーなのです。ブラックサンダーだけどホワイト。黒いイメージのブラックサンダーの逆張りをした商品です。
話題作りに持ってこいですね。売れそうです。
他には、弁護士業界でもブラック弁護士、ブラック事務所などという言葉が使われ出しており、これはこれで困ったものです。依頼者を食い物にする悪しき事務所ですから黒というダーティさそのものの事務所なので。
ところで私はコーヒーをいつもブラックで飲みます。コーヒーの黒はダーティでもなんでもなく、炒ったコーヒー豆から抽出された色そのものです。
今朝はよくいく喫茶店でコーヒーを頼んだら、ミルクを付けず、ブラックで出してくれました。
「ブラックでよろしかったですね?」
そうです。覚えてくれたようです。
ブラックコーヒーで朝からクリーンな気持ちになりました。「ブラック」という言葉にも色々な意味がありますね。