よく、「ひとの痛みが分かる人間になりなさい。」
と言います。
とても大切なことだと思います。
でも、実際にその人本人の痛みを完全に体験することはできません。事故のケガや苦労、大切な人を急に亡くした悲しみ、離婚の辛さ、会社でのハラスメントや解雇。。。
いろいろありますが、これらを経験した人でないと、「本当の痛み」は分かりません。
ただ、人生の中で、いろいろと経験を重ねると、それまで経験してきた自分の「痛み」をベースにして、他人の「痛み」と重ね合わせたり、想像力を働かせることができるようになったりします。
なので、私は「ヒトの痛みが分かる人間は、その人なりに『痛み』を重ねてきた人」だと思います。
だから、人生で受ける様々な「痛み」は、人を強く、優しくしてくれる「宝」かもしれません。