話を聞いて!

弁護士の仕事は相談者の方のお話しを「聞く」ことから始まります。

相談者の方は、巻き込まれたトラブルでストレスを抱え、今後のことを不安に感じ、何とか解決したいと思い、弁護士事務所にお見えになります。

 

ワーッと言いたいことが言葉であふれだす方、いろいろなことがあり過ぎて何から話していいかわからなくなってしまう方、口下手だとして書面で相談概要をまとめて来る方。

本当に日々、いろいろなお話しをお聞きします。

 

相談者の方は、まずは自分の話を「聞いて」欲しいと感じます。

これに弁護士として傾聴し、お話しを「聴き」ます。

ある程度、トラブルやお悩みの概要をお聞きした後、今度は弁護士から相談者に、不明な点などを「訊き」ます。

 

いずれも同じ「きく」という動詞ですが、意味は異なり、その違いを意識しつつ、相談対応をさせて頂いています。

 

分かり易く説明すると、

(1)「聞く」は話した内容を音としてそのまま聞くこと、

(2)「聴く」は相手の話に耳を傾けて聞くこと、

(3)「訊く」は話しの内容のうち、不明瞭なことや不十分な点について、(専門家の視点から)相手の方に切り込んだ質問をし、より深い説明を求めることです。

 

なので、優れた弁護士は、相談者の方の声をまずは「聞き」、重要な点は「聴き」入り、わからない点や不足する点を「訊く」ことのできる弁護士です。

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