自動車会社の不正事件が続いています。
この世に生じるすべての「不正」は当然のことながらすべて人の手によるものです。
では、人はどうして不正をするのでしょうか。
それは、不正によって成績や結果を良く見せるためです。
ではどうして成績や結果を良く見せるのでしょうか。
それは結局会社の業績、世間での評判、自分の利益のためです。
本当は不正をせずに、自分や会社の持てるだけの力で商品を開発し、顧客をつかめばよいのですが、社会での過当な競争が人を不正に導くのでしょう。
では、この世の中から不正をなくすにはどうしたらよいのでしょうか。
それは、
一つ目は、競争を止めること、
二つ目は、競争に負けても構わない、競争がすべてではないという価値観を持つこと、
です。
とある自動車メーカーは自社にしかできない商品に特化し、業績を伸ばしました。ある意味で「競争を止めた」といえます。
しかし、この度発覚した不正は、まさに「燃費競争」に入り込み、そこから抜け出せなくなってしまったがために生じたと言えます。
人や企業が成長するためには競争が必要です。しかし、行き過ぎた競争は、いずれ破たんし、不正に結び付きます。企業の不正によって不利益を受けるのは結局は市民です。
企業による不正なき社会が必要ではないか、そのために自分には何ができるのか。色々と考えています。