安保関連法案のニュースが連日、大変なことになっています。
正直、ほとんどの方は、その意味を理解するのに困難を極めていると思います。もちろん、私もすべてを完全に把握し、理解していることはありません。
そんな状況の中、一番、キモとなる「集団的自衛権」の意味を一言で言っておくと、それは「先制攻撃」ということです。
集団的自衛権の対概念のように言われる個別的自衛権は、A国が日本を攻撃してきた際の「防御」です。
が、集団的自衛権は、A国をB国が攻撃している際に、日本がB国に加担し、一緒になってA国を攻撃する、というものです。
これって、A国からすると、「おいおい、日本さんよ、俺はあんたのことなんて何にも攻撃していないし、するとも宣言してないし、一体どうゆうつもり?」となります。
当然ですよね。そういう意味で集団的自衛権は「自衛」の名を借りた「先制攻撃」なんです。
なので、個別的自衛権と集団的自衛権って似た者同士ではなく、水と油くらい異なる概念です。
なんとなく名前が似ている、「自衛権」と呼ばれている→じゃあ限定的行使ならいいんじゃないか?
などと思わないでください。
集団的自衛権の名の下に「先制攻撃」を受けたA国は日本を「敵」とみなし、あっという間に戦争状態に陥ることでしょう。
みなさんは戦争が好きですか?横でケンカしている友人がいたら、その友人に加担しますか?
そんな世の中になってしまいかねないのが今の情勢です。左とか右とかではないと思います。一人一人がこの「集団的自衛権」にきちんと向き合って考えるべきだと思います。