人は自分の経験や考えなどを他人と共有することに強い喜びを覚える生き物です。
自分の特別な経験は知人、友人、家族にすぐに伝えたくなります。共有することで自分の経験の価値は増し、その人たちからの大きなリアクション(すなわち共感)があればそれはさらに増大します。
親しい人との食事は素晴らしい経験の共有そのものです。美味しい食事、美味しい飲み物、楽しい会話があればその食事の機会は何事にも代えがたい価値を持ちます。
現代においてはPCやスマホで容易に他人との共有が可能です。人気のあるSNSアプリではすべからく、「シェア」や「いいね」などの共有、共感の機能があります。
小さい子どもたちは、いつも父母や保護者などに対して「見てみて!」と自分のしたことや置かれた状況に注目を求めます。これもやはり、経験の共有により、自分の喜びを倍加させたい、父母たちにもこれを共感してもらいたいとの表れです。
このように、人の営みにおいて、共有することはとても大きな意味を持ちます。共有なき人生は虚しいと言いきったら言い過ぎかもしれませんが、それくらい重要な意味を持つと思います。
最近は、自粛ばかりかもしれませんが、やはり人が人らしく生きていくためには共有することが不可欠です。他人と共有することで自分が自分らしく、過ごせる。そう考える今日この頃です。