やるべきことを忘れないために「TO DO リスト」を活用しよう、とよく言われます。
いったん使うようになると非常に便利ですが、そもそもこういうリストを使うこと自体が面倒だ、と感じる人も多いようです。
ところで弁護士の仕事は複数(多数)の案件が常に同時進行しており、通常それぞれの事件に関し常に期限が設定されています。
メールや電話、ファックスや郵便で常にこれらの案件に関する書類や連絡が飛び交います。
もちろん、新規の案件もどんどん入ってきますし、通常業務以外の弁護士会の事業等も併行して担当します。
なので、私個人としては、TO DOリストは非常に有効だし、使うべきと感じています。
ただ、リストを付ける、持ち歩くのが面倒なのも確かなので、私は自分の手帳の余白にどんどんリストを書き込んでは消していくようにしています。
具体的には、一日ごとにその日、やるべきことをざーっと書き出して、終わったら横線で消していくのです。
一日が終わるころには書き出した内容がどれだけ横線で消されているかを見ることでやるべきことの漏れがないかをチェックできるのです。
リストの効用にはもう一つあって、一日でやるべきことを書き出すことで、頭の中のワーキングメモリーがクリアーになるということです。
これは、人間の頭にある一時記憶が手帳に書き出すことで空っぽになるため、脳の領域が空くということです。
そうすると、クリアーな頭の状態で仕事に取り掛かれ、とても効率がよくなるのです。
なので、仕事を忘れることなく、かつ効率よく進めるためには「TO DO リスト」が非常に有効だといえます。
ちなみに、調査によると日本のビジネスマンは約4割ほどしか「TO DO リスト」を使っていないとのことでした。思ったより少なくて「意外」でした。