発信者情報開示の請求に対してどの程度の期間で解決しますか。


この記事を書いた弁護士
代表弁護士 呉 裕麻(おー ゆうま)

出身:東京  出身大学:早稲田大学
ここ数年、数百件のトレント案件(トレント利用者側)に注力している。単なる示談での解決ではなく、ログ保存期間を踏まえての示談や、ケースによってはそもそも示談を拒否すべきとして案件処理にあたっている。
現在、拠点のある岡山や香川に留まらず全国各地(北海道から沖縄まで)からオンライン(ZOOM利用)にて相談のみならず、受任対応を続けている。

*近場、遠方を問わずZOOM相談希望の方はご遠慮なくお申し出ください。


インターネット上の誹謗中傷などを根拠とした開示請求については

(1)これに任意で応じる場合

(2)任意では応じず、裁判になる場合

によって解決までの期間は異なります。

(1)の場合には、プロバイダーからの照会書に対して、開示に応じると回答書を送り、さらには開示請求者の代理人弁護士にも連絡をし、しかるべき損害賠償額で示談に応じると回答すれば、早くて数週間程度で示談がまとまります。

他方で(2)の場合には、まずプロバイダーに対して、開示に応じないとの回答書を送ると以後、開示請求者がプロバイダーに対して開示請求訴訟を起こすこととなります。訴訟の結果が出るまでは10か月前後かかることが多いです。

さらに開示結果を踏まえて損害賠償請求訴訟が起こされると、今後は開示請求者との間で訴訟となり、これも争う場合には1年程度かかることとなります。

執筆者:弁護士 呉裕麻(おー ゆうま)
 
1979年 東京都生まれ
2002年 早稲田大学法学部卒業
2006年 司法試験合格
2008年 岡山弁護士会に登録
2013年 岡山県倉敷市に岡山中庄架け橋法律事務所開所
2015年 弁護士法人に組織変更
2022年 弁護士法人岡山香川架け橋法律事務所に商号変更
2022年 香川県高松市に香川オフィスを開所
 
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