【出会い系サイト、副業サイト、占いサイトなどサイト詐欺被害消費者被害事例】

いわゆる「利益供与型」の出会い系サイト詐欺被害の事例

相談者:60代  男性
被害者は、出会い系サイトを装った加害サイトから、サイト登録すれば多額の金銭提供を含む特別会員資格を取得できるなどとさまざまな形の利益提供をメールで持ち掛けられ、サイト登録しました。

加害サイトは、サイトとは無関係な女性写真をサイトに掲載し、これに源氏名をつけて、サクラに女性になりすまさせて金銭提供を含む特別会員資格等の提供を被害者に持ち掛けさせ、色と金仕掛けで被害者を取り込み、特別会員資格等を取得するためには、サイトの指示に従い合言葉と指定手数料を振り込む必要があるなどと被害者をだまし、1回につき15万円から140万円の金銭をサイト口座に振込送金させました。

被害者は、加害サイトの指示に従い合言葉と多額の振込手数料を振り込めばいずれ手続きを完了し、サクラや加害サイトのいう特別会員資格等を取得することができ、それまでに振り込んだ金銭以上の利益を得られると誤信して送金を続けたが、手続きが完了することはなく、加害サイト5社から計約4300万円をだまし取られました。

本件は「とあるサイトから、サイト登録すれば多額の金銭提供を含む特別会員資格を取得できるなどとさまざまな形の利益提供をメールで持ち掛けられ、サイト登録したが、いまだに利益を受けられない。」とのご相談でした。

受任後にサイトの口座を次々と凍結し、内容証明郵便を送付する、刑事告訴の準備をするなどし、交渉にあたりました。

途中、サイト側にも弁護士が就き、返金に向けての交渉となりました。

全面的に非があることを前提にしつつも、弁済能力がないとして、約半額の返金となりました。

利用サイト数 5サイト
被害額 約4300万円
回収額 約2100万円
解決までの期間 約半年
詐欺会社によっては事業の継続を断念し、そのため弁済資力のないケースがあります。

そのような会社を相手に訴訟を提起したり、刑事告訴をしてみたとしても被害金の回収は実現しないこともままあります。

本件ではそのような差し迫った状況の中、相手方の資力を見極め、半額での示談としたものです。
弁護士法人 岡山香川架け橋法律事務所