弁護士事務所を笑顔で去るとき

法律事務所、弁護士事務所に最初に訪れる方は、みな沈鬱で暗い表情をしています。

悩み、紛争をかかえ、その解決のために訪れるのであり、当然のことだと思います。

 

正式に弁護士に依頼した後も、打ち合わせの度に事務所に来てもらいますが、ほとんどの場合は暗いまま、沈んだままです。

弁護士に依頼してもすぐに問題点が解決する訳ではなく、それもまたやはり仕方のないことだと思います。

 

 

ただ、依頼者が、弁護士事務所を笑顔で去るときがあります。

 

 

それは、依頼していた事件が無事に解決したときです。

 

 

いままで暗かった依頼者の方が、ほんとうに嬉しそうに、笑顔で「ありがとうございました。」と言ってくださり、事務所を立ち去るときはこちらとしてもなんとも言えず嬉しい気持ちで一杯になります。

 

よく、「弁護士は人の不幸を商売にしている」とか「人の不幸を食い物にしている」とか例えられますが、それでもやはり弁護士の仕事は、人の不幸をスタート地点にしつつも、その時よりも幸せな状態になれるよう依頼者をサポートすることにあると思います。

依頼者が不幸なままでよいと思って仕事をしている弁護士がいるとすればそれは一部の悪徳弁護士だけでしょうし(それはそれで大問題ですが。)、必ずみな、依頼者の幸福実現のために努力していると思います。

もちろん私も依頼してくださっている方が幸せになって欲しいと思いながら仕事をしています。

 

そんな中、昨日も1年以上かかって民事再生の許可が出た依頼者の方が、最後に笑顔で帰って行かれました。とても嬉しい気持ちになりました。

 

 

 

 

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