人として生きる上で、弁護士として仕事をする上で、「基本」というものが如何に大切か日々、痛感しながら、反省しながら生きています。
そのきっかけとして、「他人の言動」を見て自分に振り返るまさに「他人のふり見て我がふり直せ」という状況が多々あります。
今日も出先の裁判所で午前の案件が終わったため、近くで昼食をとった際にこのような状況に遭遇しました。
ネットで検索して見つけた定食屋さんに入った時のことです。まず、メニューに何があるかをお尋ねしたら、「表の看板に書いてある」と言われたのです。
確かに看板に書いてあったけど、詳細に覚えて入ったわけでもないので困りました。
そこで「何があるか教えてください」と伝えると、メニュー表を持ってくる訳でもなく「〇〇と△と✖️があります。」とそっけなく口頭で伝えられました。
ざっと言われた中で気になるものがなかったので、念の為に他にもないかを尋ねると「それくらいしかない。」とのまたまたそっけない返事でした。
内心、「確か看板には他にも色々書いてあったような?」と思いましたが、もう面倒くさくなり、口頭で告げられたものから選び注文しました。
その後、料理人が調理を始めた様子ですが、どうにも様子がおかしいです。鰤の照り焼きを頼んだのにフライパンに火を通す様子がありません。
「あー、作り置きか。」と気がついてさらにテンションは下がりました。
しばらくして料理が出てきたのでいよいよ食べ始めましたが、鰤の照り焼きの他に天ぷらや茶碗蒸しなどもついていました。
そして、案の定、鰤の照り焼きは作りたてではなく、「生温かい」くらいに温められたものでした。がっかりし、天ぷらも食べましたが、これこそいよいよ揚げてから結構時間の経っていることが明らかでした。当然、料理の提供までの間に油の音は一切していませんでした。
茶碗蒸しも同じくで、ぬるい一品でした。
結局、サービスも料理もかなりがっかりなランチとなりました。
「気持ちよく来客を迎え、丁寧に品物を提供する」
基本的なことはどのサービスでも同じです。
「他人のふり見て我がふり直せ。」
強く感じる今日のランチでした。