良い仕事は見えないところで差がつく

先日、新たなお店でワイシャツをオーダーしました。

オーダーシャツ専門店なだけに、スタッフの方の知識は豊富そのものでした。

その時着ていたワイシャツのサイズ感に非常に不満があったことを相談すると、やれここが短い、ここが縮んでいる、ここの仕上げはおかしいなどと詳しくご指摘くださいました。

着ていたワイシャツのこと以外にも、ワイシャツの生地や縫製、仕上げについてもいろいろ教えて下さり、とても勉強になりました。

中でも一番、「なるほど」と感じたのが、仕上げの際にワイシャツの裏側の縫い代が出ない縫い方のことです。これは「巻き伏せ本縫い」というそうで、シャツの縫い代が出ないため丈夫でキレイ、なおかつ着心地のよい仕上げになるとのことです。当然、技術も手間も必要です。

 

なるほど、見えない部分にこそ職員の技が活きるのだと思い、とても感心しました。

 

 

ワイシャツの内側の縫い代の問題なので、手を抜こう、費用を安く上げようと思えばいくらでも可能だけれども、こちらのお店ではそうはしないということなのでやはり技術や品物にそれだけこだわっているのでしょう。

 

このような、「見えないところで差がつく」というのは他の仕事でも当てはまります。

 

たとえば、高い品質で有名なアップルの商品は、蓋を開いてみても中の部品などが整然とキレイにまとまっていると評判です。

逆に、建築トラブルでは、建物の基礎や屋根裏、壁の中などという見えない部分での手抜きが原因で瑕疵が生じることが多いです。企業の不祥事もやはり見えないところで横行します。

 
 
やはり見えないところで手を抜かず、良い品質を求めることが最終的には良い仕事そのものだと思います。
 
私も、見えないところの仕事ぶりをきちんと依頼者の方にご説明したいと強く思いました。

 

 

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