人は、何かの目的を達成するために様々な道具を作ってきました。
寒さをしのぐなどのために服を。
荷物を運ぶためにカバンを。
時を知るために時計を。
移動の手段として車を。
通信の手段として携帯を。
これらはいずれも人の生活を便利にするための「道具」でした。
しかし、人は、これらの「道具」の持つ「機能」に加え、道具に対して「美」を求めるようになりました。
今時、単に寒さをしのぐためならボロ布をまとえばよいと考える人は少ないです。
自分の好みにあった、自分なりの美的感覚に適った衣服を選びます。
カバンもそうです。単に荷物を運ぶだけなら装飾など必要ありません。
時計もそうです。非常に凝った装飾は、時計が単なる道具から「美」を追及した「工芸品」となっています。
人気のiPhoneはその美しさが理由の一つです。
このように、人は道具を単なる道具から、自分の美的欲求を満たすための美術品、工芸品のように進化させています。
そして、往々にして美しい「道具」は、往々にして「使いやすい」道具です。
美しい道具は、本当に使いやすかったりします。
だから、道具を選ぶ際には、「美しさ」を基準にするのも良いと思います。