よく、
「今度のテストで100点とったら〇〇してあげる。」
というご褒美の設定の仕方があります。
これを聞いた子どもは、ご褒美が欲しくて100点とろうと頑張る。というものです。
一見、分かりやすく、効果がありそうな方法ですが、実はもっと効果があるご褒美の設定の仕方があります。
それは、
テストの前にすでに、子どもの欲しい〇〇をあげておき、「今度のテストで100点とれなかったら〇〇は返してね。」
という設定の仕方です。
これは、人はいったん手にした利益を失いたくないため、それを避けるため必死になるという「損失回避」という行動心理によるものです。
実際に両方の方法で実験をしたところ、後者の方が成績がよい傾向が確認できたとのことです。
人は誰でもいったん手にしたモノは失いたくない、という心理はどこでも応用できるので、覚えておくと便利ですね。
「今度の土曜日は△△に行こうね!」と予め約束していたのに、直前になってキャンセルになった場合のショックが大きいのも「損失回避」の心理です。
事前には何も約束せずに、土曜日になった時点で「今日は△△に行こう!」とした方が良いともいえます。