子どものために離婚はしたくない、ということは離婚の際に、よく聞く言葉です。
「子はかすがい」という言葉もあり、子どものことを思って離婚を思いとどめるというのも昔からよくあることなのでしょう。
ただ、離婚を切り出す側からすると、「子どもがいても離婚したいから離婚してくれ。」と考えている訳ですから、単に「子どものために離婚はしたくない。」と言い出してもうまくいかないのが実情と思います。
この場合には、子どもがいる、いないにかかわらず、そもそもまずは夫婦としての二人の関係はどうなのか、夫婦としての関係に問題はないのか、その問題点を解決することはできないのか、を最重視して考える必要があると思います。
子どものことを言う前にまずは夫婦がきちんとお互いを尊重し合って初めて家族が成り立つのですから、まずは夫婦のきずなを確認し合うことが離婚を避けるために必要なことだと思います。
執筆者:弁護士 呉裕麻(おー ゆうま)
1979年 東京都生まれ
2002年 早稲田大学法学部卒業
2006年 司法試験合格
2008年 岡山弁護士会に登録
2013年 岡山県倉敷市に岡山中庄架け橋法律事務所開所
2015年 弁護士法人に組織変更
2022年 弁護士法人岡山香川架け橋法律事務所に商号変更
2022年 香川県高松市に香川オフィスを開所