よく、サクラサイトや出会い系サイトの案件で、「運営会社の住所がわかるのか」、「通知を出して届くのか」、「架空の会社ではないのか」などと質問されることがあります。
しかし、サクラサイトや出会い系サイトを運営しているのは、そのほとんどにおいて実在の会社であり、きちんと事務所を設け、そこでサイト運営をしているといえます。
そして、サクラサイトや出会い系サイトのサイト画面には特商法の規定に基づき、運営会社の名前や本店所在地、運営責任者の氏名や電話番号が記載されています。
その住所等に基づいて、法人登記情報を取り寄せるなどすることで会社の所在をきちんと確認することも可能です。
また、法人登記情報がとれない場合、出会い系サイトとして公安委員会に登録している情報を開示請求するなどの方法で登録情報を確認することもできます。
なので、サクラサイト、出会い系サイトの運営会社についてはほとんどの案件でその所在が確認することができると言ってよいと思います。
ただし、最近では上記のような特商法上の表記をしていないサイトが増えたり、海外の法人の名義でサイト運営を行っているサイトも増えてきています。
そのため、以前よりもサイト運営会社への直接の連絡や追及が難しくなっているのは事実です。
とはいえ、サイトの運営に際しては、利用者からの利用代金の受け取りが必要なので、これらの会社であっても決済代行会社などとの関係を避けることはできません。したがって、これらの会社についても決済代行会社を通じて責任追及をすること自体は可能となっています。
執筆者;弁護士 呉裕麻(おー ゆうま)
1979年 東京都生まれ
2002年 早稲田大学法学部卒業
2006年 司法試験合格
2008年 岡山弁護士会に登録
2013年 岡山中庄架け橋法律事務所開所
2015年 弁護士法人に組織変更
2022年 弁護士法人岡山香川架け橋法律事務所に商号変更
2002年 早稲田大学法学部卒業
2006年 司法試験合格
2008年 岡山弁護士会に登録
2013年 岡山中庄架け橋法律事務所開所
2015年 弁護士法人に組織変更
2022年 弁護士法人岡山香川架け橋法律事務所に商号変更