今、新型コロナウイルスが世界を、日本を、私たちを、かつてないほどの窮地に追い込んでいます。
この猛威は、きっとワクチンや治療薬の開発に至らない限り長期的に続くはずです。
そして、このような厳しい試練の中、私たちは次のように多くのことに日々直面し、自身の考えや行動を意識せざるを得ない状況です。
ひとつは、自分だけが助かろうとして、マスクを奪い合って良いのか、薬局の従業員に暴言を吐いて良いのかということ。
ひとつは、根も葉もないうわさ(たとえば「ウイルスは中国が開発して蔓延させたのだ」など)を信じ、拡散して良いのかどうかということ。
ひとつは、新型コロナウイルス対策を名目として、風俗業を含む飲食店に対して補償もなしに休業を要請したり、外出禁止を求めることを妥当としてよいのかどうかということ。
ひとつは、合理的根拠もないまま次々発令される政府方針(一斉休校やマスク配布、30万円の一部世帯への支給などなど)に対して「右へ倣え」で応じて良いのかどうかということ。
その他、多くの問題があり過ぎてとても整理しきれませんが、私たちはきっとこの新型コロナウイルスを必ず封じ込めることに成功するはずです。
しかし、それに成功した後、残された社会が差別や偏見で満ち溢れ、政府による不合理な政策のため多くの税金の無駄遣いによる借金が残されるようでは困ります。
当然、新型コロナウイルス対策の影響で自殺者を含めた被害が増加することも避けなければなりません。
私たちは、困難であるからこそ、冷静に事実を見据え、不当な差別や不合理な政策を許さず、なおかつ一人でも多くの人の命と健康を守るよう努力するべきです。
私は、これが達成できて初めて新型コロナウイルスに打ち勝ったと評価できるのだと思っています。