ネット検索で弁護士を探すと、当然のことながら、県外の弁護士も表示されます。
法律事務所によっては広告を掲載し、積極的に自分の事務所所在地から遠く離れた地域にまで広告をしていることがあります。
当然、県外の弁護士に相談し、依頼するケースもあると思います。
法律上も、県外の弁護士に依頼してはいけないルールはありません。
問題は、「相談や依頼を面談なしに十分に行えるか。」にあります。
県外の弁護士に相談をするとなると、直に足を運ばない限りは当然ながら、電話やメールでの相談になると思います。
依頼した場合も当然に同様です。
ちょっとした相談だけでも抱えたトラブルの背景や心情を踏まえ、解決のための方策について法律知識や判例についての説明を受けることになります。そうなるとなかなか電話やメールで細かいところまでやりとりをすることは難しいように思います。
とくに、案件の依頼にまでなったような場合、半年とか1年もしくは長いともっと長期に渡り弁護士との関係が続きます。
それを電話やメールだけでやりとりして、十分に満足し、十分に納得の結論に至れるかというと、そううまくいくケースばかりではないと思います。
なので、弁護士選びを考える際には、「自分が実際に当該弁護士と会って、話をし、納得ができそうかどうか。」という視点で決めることもひとつだと思います。
ネットは便利ですが、決して「安易な決め方」だけはお止めになった方が良いと思います。
当事務所でも、「会ったこともない弁護士に依頼したが、うまくいかなくなって解任し、引き継いだ。」という事案が複数ございます。