涙があり、笑顔があり

この仕事をしていると本当に長い間、案件を担当することが多々あります。当事者の方はその長い間、暗く出口の見えないトンネルを歩かされているようなお気持ちなのだろうとお察しします。

弁護士はそうした当事者の方が途中で歩みを止めてしまわないよう(もしくはいったん立ち止まってもまた歩みだせるよう)、行く先を誤らぬよう、サポートを続けます。また、今は真っ暗でも正しい方向に進み続ければかならず出口は見えること、光が差し込んでくることをお伝えします。

そうした長く暗い不安な日々が不意に終わると分かった瞬間、依頼者の方は涙します。今までも何度もそのような経験をしてきました。出口が見えたと分かって笑顔になる方はいません。まずは必ず涙です。

そしてその後、これも必ず笑顔になります。涙交じりの笑顔の中にご本人のこれまでのご不安や苦しみ、そして解決に至ったことの喜びを感じ取ります。

そうした瞬間は、弁護士にとって何事にも代えがたい報酬となるのです。

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