【倉敷】女性弁護士への相談をご希望なら
2019年より当事務所に河田布香さんという女性弁護士が加入してくれています。
彼女は現在、3年目のまだまだ新人弁護士ですが、とはいえもう弁護士として3年目を迎える中、かなりの経験を積んできました(呉が容赦なくあれこれ無茶ぶりするからです)。
また、見た目の雰囲気に関わらず、生まれ育った特異な(失礼)環境から、人一倍どころではない人生経験があります。
【彼女のプロフィールはこちら↓↓↓】
https://kakehashi-law.com/modules/kakehashi/index.php?content_id=26
彼女は女性弁護士としてこれまでの類まれな人生経験をバックボーンに離婚問題、不倫問題、男女の恋愛上のトラブル、子どもの権利(いじめや虐待被害など)に非常に優れた案件対応をしてくれています。
当然、これら案件以外にも彼女の能力は多分に発揮されており、男性の私からすると「よくここまでできるな。」と色々な意味で関心することが多々あります。
そのような彼女の女性弁護士としての能力や人柄が買われてか、今年に入ってからはとにかく彼女に対する「指名」がめきめきと増えました。
おかげでこれまで以上に当事務所がご提供できるサービスの質と多様性が高まったと自負できています。
「どんな場合に河田布香弁護士が指名されるか?」
ですが、
主に、自分の困っている境遇をうまく言葉にできないけど丁寧に汲み取って欲しいケース、女性同士の目線で対応してもらいたいと考えているケース、しっかりと話を聞いてもらいたいケースが多いように見受けられます。
なので、弁護士へのご相談をご希望の際には、ご自身が女性弁護士への相談に向いているとか希望したいということであればどうぞご遠慮なく河田布香弁護士をご指名ください。
なお、当然の事ながら、呉には呉の良さがあると自負していますので、呉弁護士を希望の方はやはり私を(ご遠慮なく)ご指名ください。
では、もう間もなく弁護士4年目になる女性弁護士河田布香さんの現在の活躍ぶりのご紹介を終わります。
(ちなみに倉敷にはまだ女性弁護士は河田布香さんを入れて9名しかいません。弁護士業界のジェンダーフリーはまだ先になりそうです。これはこれで引き続き考えて行かないと、変えていかないといけない問題です。)
文書連続送付により ストーカー規制法違反で初逮捕
令和3年にストーカー行為規制法が一部改正され、ストーカー行為の内容に、文書の連続送付が加わりました。
今回はかかる文書の連続送付を被疑事実として、岡山県内初の逮捕事例が報道されていました。
【NHK NEWS WEB 2022年8月24日】
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20220824/4020013778.html
報道では、5月1日から1か月余りの間に、「電話だけはしてください」などと書いた手紙を3回に渡って女性の車のワイパー部分に置くなどしたとのことです。
ストーカー行為規制法は文書の連続送付以外にも、GPSの設置やこれによる位置情報の取得がやはり令和3年の法改正により規制の対象となっていて、今年5月にはかかる規制に違反したことを被疑事実とした県内初の逮捕事例が報道されていました。
【改正ストーカー規制法の県内初逮捕~GPS設置の規制~】
https://kakehashi-law.com/modules/blog/details.php?bid=1057
このGPSの規制は今までになかった新しい類型についての規制ということでイメージがしやすいのですが、他方で今回の文書の連続送付については、そもそもどうしてこのような類型が規制対象になっていなかったのか不思議に思います。
というのも、ストーカー行為規制法では連続して電話をかけることや、FAXを送信すること、メールを送信することもストーカー行為として規制の対象となっていたからです。
ちなみに、ストーカー行為規制法で具体的にどのような行為がストーカー行為に該当し、規制の対象になるかは別のページに詳細を説明していますのでご参照ください。
【ストーカー行為規制法における「つきまとい等」と「ストーカー行為」の違いについて】
https://kakehashi-law.com/modules/terrace/index.php?content_id=182
いずれにしても、法改正の効果が出た事例だといえます。
素晴らしき天然のウォータースライダー「三郎の滝」について
広島県府中市に「三郎の滝」と呼ばれる景勝地があります。
その名前からして「滝」であることは分かるのですが、より具体的には下流から「一郎の滝」「二郎の滝」「三郎の滝」という名のついた三本の滝がある川なのです。
川に沿って木が生い茂っており、モミジも多く生えているため秋には紅葉が素晴らしいそうです。
そんな三郎の滝では、各滝ごとに特徴があり、「滝すべり」や川遊びが楽しめる夏でも楽しい観光スポットとしても人気です。
まず、一番下流にある一郎の滝は、高さ3メートル前後あろうかという滝の上から一気に滝つぼ目掛けて滑り落ちることができます。滝の角度はおおよそ65度から75度くらいでしょうか。
当然、滝つぼはそこそこの深さ(大体、水深120~130センチくらいでしょうか。)があるので、落ちても川底にぶつかることはありません。
次に、二郎の滝に上ると、二郎の滝自体は落差が5~7メートルほどあることや、角度が直角で真下に落ちる滝のためここでは滝すべりはできません。
しかし、高さのある滝のため、滝つぼが深くえぐられており、水深2メートル前後もあります。その滝つぼ目掛けて飛び込んだり、泳いだりすることができます。
また、二郎の滝の滝つぼの先は水深が浅い水場になっているのでここであれば小さなお子さんでも安心して水遊びができます。
さらに三郎の滝まで上ると今度は角度が20~30度くらいの岩肌の上を三郎の滝から流れてきた大量の水が轟轟と流れています。
岩肌は当然、つるつるに磨き上げられており、その上に腰を下ろすと一気にジェットコースターの如く体を押し流してくれます。その距離は公表値30メートルとあり、まさに自然の作るウォータースライダーそのものです。
このような具合でどの滝をとっても個性が異なり、その自然の作った造形美をまさに身をもって楽しむことができます。
そんな三郎の滝を私は愛してやまない子どものような大人なのですが、今年はここに2度も訪問することが叶いました。
童心にかえって3つの滝を次々堪能し、連れて行った子らにも人生初めての滝すべりを堪能させました。また、同行した大人たちも各々が各々のスライディングスタイルでおっかなびっくり滝すべりを楽しんでいるようでした。
三郎の滝はこのように本当に素晴らしい自然の中で気持ち良く水遊びができるのですが、さらに嬉しいのは、一郎の滝と二郎の滝の間に飲食のできるお店があることです。ここではラーメン、うどん、かき氷、コーヒー、ビールなどの用意があり、事前に予約をすればBBQまで楽しめます。
加えて、釣り堀もあるため、釣りも楽しめ、釣れた魚は炭火で焼いてくれるのです。
どこからどこまでとっても満足としか言いようのないこの大自然を今年は本当にお世話になりました。管理をしている方が結構なお歳(73歳とのことでした)なのですが、これからもこの大自然の素晴らしさと楽しさを大切にしていきたいと思いました。
なお、三郎の滝のマップや写真は次のグーグルマップからご参照ください。
https://goo.gl/maps/hY4LudWnPvpkzGBWA
最高の野菜たち
とてもたくさんの野菜を頂きました。これ以上ないくらいの出来栄えの!
トマト、ナス、ピーマン、かぼちゃ、オクラにさらには桃やマスカットまで。
どれも特大で肉厚、ツヤもよくて形も素晴らしい。
こんな野菜、見たこともないというくらいの出来栄えです。
下さった方は「こんなのいくらでもできる」
と仰いますが、いやいや私が普段食べているピーマンはもっと小さくて薄くてハリもこんなにありません。ナスも同じく。
いやいや本当にありがたいことです。すべて美味しく頂いて暑い夏の思い出にしたいと思います。
脱出ゲームで大はしゃぎ
1 リアル脱出ゲームについて
みなさんは「リアル脱出ゲーム」ってご存知ですか?
株式会社SCRAPという会社が展開する「マンションの一室や野球場や学校、廃病院、そして地下鉄や六本木ヒルズなど様々な場所を舞台に、謎を解いてそこから「脱出」することを目的とした体験型ゲーム・イベント」のことです。
「リアル脱出ゲームとは」
https://realdgame.jp/about.html
いろいろなゲームのパターンがあって、有名なアニメとのコラボでも人気です。
ゲームとしては、設定に従って様々な謎解きをし、すべての謎を解読できれば無事に「脱出」が可能となるというもので、ある意味でとてもシンプルです。
でも、脱出までには様々な仕掛け、トラップが用意されており、参加者同士で知恵を絞り、協力をしないとうまく脱出できません。
私はこの脱出ゲームについては数年前からその存在を知っていて、いつか試してみたいと思っていましたが、なかなかその機会に恵まれませんでした。
そうした中、この夏に不意に参加が実現したので、その時の様子をご紹介します。
2 参加したゲーム
今回はリアル脱出ゲーム岡山店で開催されていた「鍵だらけの部屋からの脱出」というゲームに参加しました。
https://realdgame.jp/ajito/okayama/event/post_13.html
テーマはやはり単純で、部屋の中に隠された無数の鍵を、対応する錠前に差し込んで次々と鍵のかかった箱を開けていき、すべての鍵を開け切るとその部屋から見事「脱出」できるというものです。
鍵は合計60を超え、他方で制限時間は30分。
最大6人での参加が可能で、今回は6人での総力戦に臨みました。
鍵を見つけては箱を開け、開けると今度は次の鍵を見つけるための手がかり(謎解き)が書いてあるのでその謎を解いてはまた次の鍵を見つけ、箱を開け、謎を解き、、、、というシビレル挑戦でした。
結果、何とか最後まで鍵を見つけ切り、何とか無事に「脱出」できました。。。
3 感想
念願かなっての脱出ゲームでしたが、ゲーム中は本当に普段以上に集中力を使い、完全にゲームに没頭します。また、必死になるので個々人が完全に素になり、「その人の普段みない本性」が良くわかります(ある意味面白く、ある意味怖い)。
今回参加したメンバーは普段からよく知る方々でしたが、たとえばAさんはあくまでマイペース、たとえばBさんは髪の毛振り乱して鍵を錠前に必死で差し込み続け、たとえばCさんは我にさせよ!と他人から鍵や謎解きの指示書を奪うかのごとくのめり込み、たとえばDさんは一見すると垢抜けお天気キャラかと思いきや奇想天外な発想力で難問を切り抜け、たとえばEさんは絶対脱出する!と頑強な根性を見せるという様相でした。
そんなこんなでとても楽しめた30分でした(実は制限時間30分では脱出できなかったので、10分延長をしての脱出でした。難しい!)。
また違う脱出ゲームにみんなで参加したいなーと言いつつ帰宅しました。
ところでこの脱出ゲームはゲームごとに参加人数の設定が異なります。今回は最大6人での参加が可能でした。他には4人のものがあり、これも楽しそうでした。
そうした中、後日、Cさんが「呉先生抜きで4人でこのゲームに参加しない?」と他の方に耳打ちしていたそうな!そんなこと許しません!また4人チームを作ってみんなで脱出しましょうね!
掃除機選択の基準やポイントについて
法律のことや弁護士のこととまったく関係ありませんが、個人的に、家具家電が大好きです。
事務所を経営しているので、事務所で使う家具家電も自分で選べるので、事務所で使う家具家電の購入もかなり構楽しんでやっています。
今回は、高松オフィスで必要になった掃除機を買ったので、購入の際の自分なりのポイントをご紹介します。
1 買った商品
今回買った掃除機はPanasonicの「セパレート型コードレススティック掃除機」(MC-NS10K)です。
https://panasonic.jp/soji/products/separate.html
これまで事務所でも自宅でも、「ダイソンコードレスクリーナー」の一択でしたが、この度、実はダイソン以外で購入しようと思い、あれこれと商品を検索していました。
2 ダイソンにしなかった理由
そもそも、自宅でも事務所でも掃除機自体はコードレスと決めていて(コードレスを使ったらコードありには戻れない)、かつこの間、ずっとメインの掃除機はダイソンでした。
自宅ではダイソンオムニグライドとダイソンサイクロンV10を、事務所でもダイソンサイクロンV10を使っていました。
いずれのダイソンも非常に便利で満足して使っています(ただし、オムニグライドはV10と比べると吸引力に劣る)。
これらのダイソンの機種の後、さらに新しい機種も出ていてそれらも非常に魅力でした。
それなのにどうして今回はダイソンにしなかったか、ですが、事務所での利用は主に女性スタッフによります。女性スタッフにはダイソンはやはり重く、大きく、かつカーペットとフローリングとでヘッドを交換するのが面倒な様子だったため今回は見送った次第です。
この点、確かにV10より軽量でコンパクトなダイソンデジタルスリムやダイソンマイクロはヘッドがフローリング用のものがメインで、カーペットに対応しているヘッドとしては「ミニモーターヘッド」しかついていません。
そして、高松オフィスはカーペットなので、この時点でダイソンは候補から外した次第です。
こうしてダイソンを候補から外し、他のコードレスクリーナー探しの旅が始まったのです。
3 購入の際に考慮したポイント
ネットで様々なコードレスクリーナーを調べた後、最終的には家電量販店にて実物を比較し、店員さんにもあれこれ教えてもらって冒頭の商品を購入しました。
その際、概ね、以下のようなポイントで商品を選定していきました。
①しっかりしたスタンドが付属していること
→ダイソンではスタンド付属がスタンダードになっていますが、今回調べてみたら案外とスタンドが無かったり、あまりしっかりしていなかったりという特徴がありました。
→コードレスクリーナーを収納するのにスタンドがないのは致命的なのでスタンドがない商品はもう購入対象外にしました。
⓶スタンドに置くと共に充電が完了すること
→ダイソンであれば、スタンドに置く=充電開始でしたが、他の商品では、スタンドに置く+充電プラグを自分で差し込むもしくはバッテリーを外してバッテリーだけ充電器に差し込むという煩雑なものがありました。
→なぜそのような仕様なのか理解ができず、候補から外しました。
③フィルターが水洗い可能なものであること
→今どき流行りのサイクロン掃除機ですが、フィルターが水洗いできないタイプのもの、掃除がしにくいものが割とありました。
→水洗いができたり、掃除がしやすくないと後々、吸引力も落ちるのでこのような商品も候補から外しました。
④カーペットとフローリングに対応していること
→これはダイソンにしなかった理由として書きましたが、他の商品は概ね、ひとつのヘッドでカーペットとフローリングの両方に対応しているものが多かったです。
→逆に言うと、ダイソンは床材に応じてヘッドを変えることで、最大限の吸引を実現しようとしているのに対し、他の商品はそれよりも利便性を重視しているのでしょう。
⑤重さがさほど重くないこと
→一部の商品は非常に重く(バルミューダやエレクトロラックス)、女性スタッフに使いづらいのでやめました。
4 Panasonicのコードレスクリーナーにしてみた感想
以上の結果、Panasonicのコードレスクリーナーに至ったのですが、以下、良かった点と悪かった点をあげてみます。
【良かった点】
①シンプルな見た目
→本体も台座も真っ白でシンプルかつ綺麗です。ハンドル部分も形状がストレートでスッキリとしています。他の掃除機は割とごちゃごちゃしているので個人的にはこの見た目は好きです。
→台座に置いた時もスッキリしていて良いです。
②吸引について
→ヘッドを変えずに、ほどほどにカーペットとフローリングを吸引できる。
【悪かった点】
①ハンディ掃除機としての利用は想定していない?
→この掃除機は、クリーナーの下部に吸引のモーターやバッテリーを配置しており、ハンディクリーナーとしての利用はほとんど想定していないと思います。
→実際、付属ノズルは「すき間用ノズル」が1本、申し訳程度に入っているだけです。なので、ダイソンのように布団を掃除したり、すき間を掃除したり、ブラシノズルで埃をとったりという利用はまったくできません。
②台座の吸引の音が結構うるさい
→このクリーナーの特徴は、本体で吸引したごみを、台座で充電中に台座にある紙パックに吸い込んでくれるという点です。この機能のおかげで、本体は使う都度、ゴミが残らず、台座にある紙パックにゴミがどんどん蓄積し、時折この紙パックを捨てるという仕組みです。
→ですが、クリーナーをちょっと使って台座に戻す都度、物凄い吸引力と音で台座がクリーナーからゴミを吸い出します(数十秒程度?)。なので、ちょっと使ってしまって、またちょっと使ってまたしまってという使い方の人にとってはいい加減、うるさくて仕方ないと思います。
→ちなみに個人的にはこの台座が吸引してくれる機能自体を気に入って購入したものではありません。正直、どちらでも良かったのですが、他の条件で比較し、このクリーナーに至ったということです。
5 まとめ
以上のとおり、いろいろな事情といろいろな条件をかみ合わせた結果、今回のPanasonicのコードレスクリーナーの購入に至りました。
オフィスでの利用なので、本来であればネガティブ要素のハンディクリーナーとしての機能性の乏しさは気にならずに済みます。しかし、仮に自宅利用であればこのクリーナーを購入することはなかったと思います。
とはいえ、今回必要になる要素を一番満たしたのはこのクリーナーでしたので、今後きっと事務所で十分に活躍してくれると思います。
夏の過ごし方
8月です。
すっかり夏です。本当に暑いです。
そんな夏が大好きです。
でも、ここ最近、夏が好きだという方にあまり巡り合いません。あまりにも暑すぎるからでしょうか、、、
たしかにここ最近の夏の暑さは本当に大変な問題です。気候変動の問題も無視できません。
とはいえ、やっぱり夏には独特の解放感があるため、一年で一番好きな季節です。
そんな夏の過ごし方としては、海、山、川ですね。ビールにBBQも最高です。それと花火とトウモロコシ(個人的にはスイカよりもトウモロコシ、なんです)も忘れてはいけません。岡山に来てからは桃(清水白桃)も加わりました(東京にいたころも桃は食べましたが、清水白桃の味は格別です)。
今年はすでに山、川、ビールにBBQ、花火とトウモロコシ(スイカも食べました)、それに桃は達成しました。あと残すところは海なのですが、実はその予定だけ入っていません。。。
近場でも良いので行きたいな、と思いつつ8月後半で空いている日に行こうと思っていたら不意に二度目の「川」に行く予定が入ってしまいました。
当然、川も大好きなのですが、今年は川×2で、海×0になるかもしれません。
でも海も何とか達成したいのでどこかに何とかねじこみたいところです。
以上、とにかく夏はすべてを満喫したい呉です。
弁護士の役割~依頼者との関係について~
弁護士は依頼者の代理人として種々、活動をします。「代理人」である以上は基本はあくまで依頼者の声を代弁する立場です。
ですが、弁護士の仕事や役割は単にこれに留まりません。
すなわち弁護士は時に依頼者に寄り添い共に前に進み、時に悩んだ依頼者の決断を後押しし、場合によっては前に進むこと自体が困難な状態に陥った依頼者を前から引っ張りという役割を担います。
弁護士は依頼者の方と長きに渡り関係を続けますが、その時その時の状況に応じて最適な役割を果たすのです。
なので弁護士は依頼者の方に常に意識を向け、その様子を観察しています。依頼者の方の状況を踏まえての対処をするためです。
その上で弁護士はいつかは依頼者と離れるようになります。それは依頼を受けた案件が解決し、依頼者が新しい道を一人で進む、進めるようになった時です。
弁護士はこのことも当然、視野に入れて受任をし、事件処理をしています。言い換えると、いつまでも弁護士頼みでは本当の意味での紛争の解決にはならないということです。
逆に言うと、弁護士に頼らず物事を判断したり、決断したりできるようになればもはやその紛争や抱えた悩みは解決したとほぼ同視できます。
したがって、最後は弁護士の手を離れ、一人で前に進むことができるように、それまでの間、しっかりとサポートをすることを心掛けています。
サウナにテレビは必要なのか?
ここ最近、流行っているサウナですが、私も結構好きです。
サウナが趣味と言い切ることまではできませんが、時折、サウナに入ります。
ところで日本にサウナには大体、テレビが設置されていますよね。私自身はこの「サウナにテレビ」には大反対です。
というのも、サウナは己との戦いであり、サウナ室の熱気との勝負でもあります。他にも己の鍛錬や修行とも言えそうです。
すなわち、
アツアツのサウナ室に裸で臨み、この戦いの末、サウナ室を後にし、水風呂で体を引き締める。
これを数回繰り返す。
そのような戦いや勝負、鍛錬や修行という体験の中でテレビという娯楽や情報の提供装置はまったく不要どころか邪魔でしかないと思うのです。
「そんな戦いだの修行だの、大げさな」
そんな声も聞こえて来そうです。
しかし、私にとってサウナは娯楽ではないのです。あのアツアツのサウナ室で戦い、修行をしていると考えています。そしてその結果として心身のリフレッシュが実現するのです。
なので、
「サウナ室にテレビは必要ない!」
そう声を大にして言いたい。
もしもサウナ室にリモコンがあればとっくに電源オフを押してしまうことでしょう(ですが、普通はリモコンは置いてない)。
早くサウナ室にテレビがない日が来ることを願っています。
(ちなみにサウナの本場、フィンランドではサウナ室にテレビなどなく、サウナに一緒に入る人同士のコミュニケーションの場と考えられているとのことです。)
野洲市長の「何が」パワハラなのか~明石市長パワハラ問題との相違も踏まえ~
野洲市長の言動の一部が第三者委員会により、パワハラと認定されたことが話題となっています。
弁護士や学者で構成された第三者委員会による調査報告書(https://www.city.yasu.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/9/toshinshokohyo.pdf)を見たところ、問題となった言動は次のとおりです。
1病院の整備場所について協議中、
①市長席の机にペンを投げつけ、②「三日間協議しても同じや。」、③「良い案がないなら市長室に入るな。」と発言をした。
2 土砂災害警報は発表されている中で、携帯に架電してきた職員に④「偉そうに言うな。」と発言した。
3 来客に職員を紹介する際、⑤「こいつは、頑固でうんこや。」と発言した。
4 閉会直後の議場において、⑥「ええかげんにせえよ。」⑦もっと協議したやろ、それは言えんのか。」⑧「P、お前もじゃ。」と罵声を浴びせた。
これら言動のうち、第三者委員会は、①、②、④、⑥~⑧の事実を認定した上で、これらをいずれもパワハラに該当すると判断しました。
他方で、③、⑤については事実を認定できず、パワハラに該当するとの判断に至っていません。
そもそも本件は、懸案となっていた病院の移転先を巡る市長自身の公約と、その実現が困難な状況を踏まえての職員との対立の中で生じた出来事ですが、パワハラ認定された言動は、思う通りにならない苛立ちを行動で示し、職員を黙らせ、威嚇するという側面があります。
当然、これら言動をみた他の職員は、他の案件でも「市長を怒られたら怖い。」と感じ、遠慮がちな進言もしくは市長の意に沿った進言しかしないようになる可能性があります。
よって、上記①、②、④、⑥~⑧がパワハラと認定されたことは当然だと言えます。
他方で、事実自体が明らかでないとして、③「頑固でうんこ」発言についてはパワハラの認定に至っていません。
仮にこれが事実であると証拠をもって明らかにできていれば、他人に職員を紹介するに際して「うんこ」と評することは明らかに侮辱ですし、業務上の必要性も相当性も欠く行為としてパワハラと判断できます。
ところで、市長の職員に対するパワハラ問題と言えば、数年前の明石市長の「火つけてこい」発言があります。
この事案は、立ち退きがうまくいかないことに苛立った市長が職員に対して「もう行ってこい、燃やしてこい、今から建物」「損害賠償、個人で負え」などと発言した問題です。
かかる発言は刑事罰に相当する行為をするよう求めるものですから、業務上、必要かつ相当な行為とは言えないことは明らかです。
そして、この件では、当該発言が録音されていて、マスコミにも流れたこともあり発言の有無自体は争いになりませんでした。
その意味で野洲市長の「頑固でうんこ」発言と異なる顛末を辿っています。
このように、発言を基にしたパワハラの主張に際しては、録音がいかに重要かということが分かります。
いずれにしても、地方自治体の長という権力の長に着くと、自分の政策目的実現に向けて職員に対して乱暴な言動をとるケースが少なくないことが分かります。そのため、有権者は、市長の本当の意味での人柄も踏まえて投票行動に出るべきだと思います。