【事例その1】
出会い系サイト、副業サイトなどのサクラサイト詐欺事件の場合
- 契約。 事件の受任完了。
- サイト業者等の口座凍結。
- 被害回復分配金として受け取り。
- 被害金の示談交渉。
- 交渉決裂。
- 裁判訴状作成。
- 裁判での勝訴。
- サイト業者より被害額の支払い。
サクラサイト事件の場合は、まずサイト業者等の口座を凍結することが考えられます。口座凍結によりその口座にお金が残っていた場合にはそのお金を被害回復分配金として受け取ることができます。
また口座凍結をした場合、サイト業者から弁護士宛てに連絡が来て、被害金を弁償するとの提案がなされることもよくあります。
被害金の弁償についてはいくら返してもらえるのか、サイト業者と交渉を行うこととなります(いわゆる示談交渉)。
この示談交渉がまとまらない場合には、サイト業者等を被告とした裁判を起こすことを検討します。サイト業者は裁判を起こされることを嫌がりますので裁判を起こすことで被害金の弁償を受けられる可能性が高まります。
裁判の準備のためには証拠を用意していただき、詐欺にあったときのメールのやりとりの内容等について詳しく事情を聞きとることとなります。そうして裁判の訴状が完成したら、被害者の住所を管轄する裁判所宛てに提出します。
訴状を提出した後、裁判所からサイト業者等宛てに裁判呼び出しの書類等が送付されます。そうすると、サイト業者から弁護士宛てに被害金の弁償の提案が来ることもあります。
裁判でこちらの言い分が認められた場合、サイト業者等にその支払いを求めます。これに応じない場合にはサイト業者等の預金口座等を差し押さえすることで強制的に被害金を取り戻すことが可能です。
以上の手続きを経て事件処理が終わるまで、早ければ2週間、長ければ半年以上程度かかることがあります。