どんな案件も必ず解決する
たまたまですが、今日は担当している各種案件が一日で5件、解決しました。
中には5年を超える期間を要したものもありました。非常に長い期間、とても大変な作業や交渉、調整を続け、やっとこの日に繋がりました。
他にも、多数の相手方がある案件が解決したり、シビアな条件闘争の結果、解決したりし、冒頭述べたとおり合計5件の解決になりました。
どんな案件も、引き受けた当初には「これから先、どのような展開になるのか?」との気持ちの中、取り掛かりますが、それでも必ず最後には解決を迎えます。
弁護士なので、これまでの経験に照らし、案件解決の道筋や見通しはある程度たちますが、反面、当事者の方にとってはなかなかそうは行きません。
人生で初とも言ってよいような重くのしかかる案件の心理的負担や不安があり、内心では「本当に解決するのだろうか?」とか「いつまでかかるのだろうか?」との気持ちでいっぱいだと思います。
それでも、弁護士が可能な限りの援助を尽くし、時間と労力は必要ですが、日々、コツコツと積み上げていけば必ず最後には解決につながるのです。
なので、すべての悩みは必ず解決する、そう信じて欲しいと思っています。
明日もまたひとつ、困難な件の解決を予定しています。
今日も明日も前進あるのみ。信じて前に進みましょう。
弁護士費用は高いのか?
「弁護士費用は高い。」 そうお感じの方が多いとのことです。
先日のとあるアンケートでもそのような傾向が表れていました。
具体的には、弁護士費用の相場として、「そもそも弁護士費用の検討すらつかない」との回答が最も多く、次いでいわゆる弁護士サイドで考えているよりも低い弁護士費用を想定する回答が多かったのです。
実際、弁護士費用は数万円~数十万円に及ぶことから、普段の生活で支出する各種支払いと比べると格段に高いことは事実だと思います。
ただ、弁護士としては、以下のような観点から「弁護士費用は本当に高いのか?(高すぎるのか?)」を考えて欲しいと常に感じています。
①そもそも弁護士に依頼する事柄は、多くの方にとって「一大事」なことが大半です。
離婚にしろ、交通事故にしろ、刑事事件にしろ、破産にしろ、解雇紛争やパワハラセクハラにしろ、いずれも人生の中でそうそう多くの方が経験するものではありません。
かつこのようなトラブルに見舞われた方は一度きりの大切な人生の中で大変な思いをし、また場合によっては以後の人生にも大きな影響を与える問題です。
②弁護士への依頼案件は、解決までに思ったよりも時間がかかります。また、自分の言い分を通すためには相応の法的知識や経験、工夫が必要です。
この点、たとえば離婚調停では解決までに早くて半年、長いと1年から2年かかることがざらです。離婚訴訟に至るともっと長期戦に及びます。交通事故の訴訟でも1年以上かかることも少なくありません。
その他の案件も概ね同様の期間が必要になってきます。
どうしてこれだけ時間がかかるかですが、それはいずれも「相手方」がいること、その「相手方」にとっても当該トラブルは人生の一大事のため、相手方にとっての言い分を必死で争ってくるからです。
それに対してこちらとしても食い下がる必要があるため、解決までには相当期間に渡り、双方の言い分を尽くし、結論に至るのです。
時に「早く解決したい」とおっしゃる方がいます。当然の心情だと思います。
しかし、これを実現するには、「妥協」もしくは「諦め」が必要になります。それでは十分にご自身の権利や将来は守れないと思いますので、弁護士が介入し、全力で戦うのです。
③弁護士への依頼案件はすべてが完全オーダーメイドです。
すなわち、同じ離婚、交通事故、解雇紛争と表現してみても、個別の中身は千差万別です。当事者も違いますし、紛争の中身もまったく異なります。主張の内容や証拠も然り。 そのため弁護士の依頼案件はすべてが完全オーダーメイドになります。
作業には膨大な時間と労力、経験やセンスが必要になるのです。
他にも理由はいくつかありますが、私が考える大きなポイントは上記のとおりです。
完全オーダーメイドで人生の一大事を長期間に渡り、法律の専門家に依頼するための費用として弁護士費用が構成されています。
それを高いと考えるか、そうでないと考えるかは依頼者の方次第です。
ですが、たとえば
・探偵の調査費用(1か月の調査で40、50万円から100万円以上のことも)、
・不動産の仲介業者の手数料(物件価格が400万円以上の場合にはその価格の3%+6万円であり、2,000万円の物件であれば66万円)、
・税理士費用(月間で3万円程度のことが多く決算の際には別途生じるため年間で40万円以上)
などと比較してみても決して弁護士だけが高額に過ぎるということはないと思います。
したがって、ご自身の抱えた一生に一度かもしれない一大トラブルを、より良く解決するために必要な費用として弁護士費用をお考え頂きたいと常に思っています。
他人に迷惑をかける人ほど人を助ける
日本の教育では、「他人に迷惑をかけるな」ということが言われがちです。
自分のことで他人を煩わせてはいけないということなのだと思います。
そのためか、公の場では大人が子どもに「おとなしくしなさい」「あっちいってはだめ」「それを触ってはだめ」と必死な様子を見かけることがままあります。
しかし、欧米では必ずしも「他人に迷惑をかけるな」という教育は行われていません。特に子どもは他人に迷惑をかけて当たり前であり、子どもが走り回ったりしても気にすることなどないことも多いです。
むしろ、叱られるとしたら、子どもが走り回ったりした際にこれを迷惑そうにしたり、危険を放置したりした大人の方です。
結局、人は他人に迷惑をかけることが当然であり、その際、何かできることがあれば周囲が助けるという仕組みで成り立っているのだと言えます。
また、他人に迷惑をかけたことがある人は、他人から助けられた経験が多く、その結果、今度は自分が他人を助ける側になろうとの動機付けにもなります。自分がしてもらったことを今度は人に返そう、ということです。
これは、他人に迷惑をかける人ほど他人を多く助けるとも言えます。逆に他人に迷惑をかけたことのない人は他人を助けることもないとも言えてしまいます。
大事なことは、他人に迷惑をかけないように生きることではなく、迷惑をかけた分、しっかりと人を助けるような生き方なんだと思います。
思えば自分もこれまで本当に多くの人に迷惑をかけてきました。だからこそ人に助けられることのありがたみを知っていますし、今となっては人を助けることそのものを仕事としています。
今、この仕事に就けているのは、ひょっとしたら若いころにたくさんたくさん、人に迷惑をかけ続けた結果なのかもしれません。
だから、多くの子どもたちには、それから新社会人や若い人には、「思いっきり他人に迷惑をかけなさい。しかし、その分、きちんと何倍にもして人や社会にお返しをしなさい。」と言ってあげたいです。
TVの影響度の測り方~三者三様の反応を踏まえ~
TV番組で某飲食店が取り上げられていました。内容は、お店自慢の料理を次々出し、名立たるシェフたちがあれこれ批評の上で「合否」を判定するというもの。
夢中になってみていたら、どうしてもそのお店に行きたくなり、すぐさま駆け込みました。
せっかくなのでTVの影響ってどんなものかを調べようと、店員さん数名に声を掛けました。
。。。
呉「TVに出てから忙しいでしょ?」
女性店員A「(余裕いっぱいな笑顔で)ボチボチですね!(ニコニコ)」
呉「TVに出たから忙しいですね!」
女性店員B「(バタバタした様子で)本当にお待たせして申し訳ありません!」
呉「全然大丈夫ですよ。」
呉「TVに出て忙しいですか?」
女性店員C「(大きな声で)ありがとうございます!」
。。。
都合、3人の方に聞くことができました(ちなみに、別々の機会に別々の店舗で聞くなどしています)。
面白いことに誰一人として「忙しいです!」と答えた方はいませんでした。ですが、回答の内容やその方の様子を見る限り、またお店の状況も踏まえると
「TVの影響度は小さくない」
と、実感するに至りました。
それもそのはず、そもそも私もこのTVを見てから連日にしてこのお店に通ったほどです。
なんだかんだでTV離れと言われますが、決してまだまだそんなことはないのではないか、そう感じた次第です。
覚悟か金か~離婚に際して必要なのは?~
家庭裁判所の待合室にて、依頼者の方とお待ちしていたら、他の弁護士とその依頼者さんの会話が聞こえてきました。
。。。
依頼者さん「それにしても子ども連れて出るなんて、いくら離婚したいと言ってもよっぽど覚悟がないとできないですよね。」
弁護士さん「いやいや、覚悟うんぬんじゃなくて別居後の生活のためには金がいるからその金をどう工面するかの問題なんじゃ。」
依頼者さん「うーん。それにしても後先考えず、飛び出すなんてよっぽどの覚悟があったんだろうと思うんです。」
弁護士さん「覚悟があったかどうかじゃなくって、生活するための金をどうにか工面したいうことじゃないんか。」
依頼者さん「そうなんですかねー。でも、よくそんな覚悟があったなと思いますよ。」
ー以下、エンドレスに同様のやりとりが続く、、、―
。。。
依頼者さんが言いたいのは、「子どもを連れて別居し、離婚に向けて進めるには『覚悟』が大切だ」ということのようです。
そして、弁護士さんが言いたいのは、「覚悟うんぬんではなく、現実問題として生活していくための経済的な『金』が大切だ」ということのようです。
この点、お二人の言いたいことはいずれも『もっとも』なのですが、言ってみれば『覚悟』というのは『気持ち』の問題であり、『金』というのは『現実』の問題です。なので決して矛盾するものではないのですが、弁護士さんは離婚するにはその『現実』が重要なんだと言いたいのでしょう。
現実を見据えて事(離婚)を進めないと、そう簡単にはうまくいかないということを伝えたかったようです。
ですが、お二人のやりとりが一向に噛み合っていかないので、途中で何だかもどかしくなってしまいました。
そして、離婚に際して一番大切なことは、金と覚悟を持って事を進めることです。それらがあれば離婚という一大事がうまくいく可能性が高くなります。
悩みを抱えた弁護士はどうするのか?
日ごろ、多くのお悩みをお聞きする「弁護士」という職業。
朝から晩まで、ほぼすべての仕事は「お悩み相談とその解決」に尽きます。
でも、弁護士だって人です。弁護士だってわからないことや困りごとに直面します。
そんな時に弁護士は一体どのようにその「お悩み」に向き合うのでしょうか?
この点、私の場合、
悩み発生→すぐ相談
です。
すなわち、どんな些細なことでも自分では分からないこと、知らないこと、解決できないことはすぐさま専門家などに相談します。
たとえば仕事上で分からない事案や経験したことのない事案、難しい事案に当たれば、自分よりも詳しい同業者、当該事案を扱ったことのある同業者などにすぐさま相談します(当然、自分の案件の守秘義務は守ります)。
また、仕事のこと以外、たとえば自分の健康上の悩みが生じればすぐさま専門の病院に駆け込みます。
他にもプライベートでのちょっとしたことでもすぐに身内や友人に打ち明けて相談します。
なので私は常に誰かに相談をするクセがあります。
どうしてか?
それは、すぐに相談することが悩み事解決のための最善策だと「経験上」熟知しているからです。
そうです。日々、多くのお悩みをお聞きしていて思うのは、「すぐに相談」が一番の解決策だということです。それゆえ、自分が悩みを抱えた際にはすぐに相談するのです。
なので、悩み事解決のプロがお勧めするのは、「悩んだらすぐに相談」ということです。これを実践して損をすることはありません。
悩んだら、いつでもどうぞ、ご相談ください。
解決のための導き
トラブルを抱え、思い悩み、どうしたら良いか分からない時、そっと誰かに導いて欲しいと思うことがあると思います。
私は、ご相談者の方から一通り事情をお聞きした後に「そのトラブル解決のためにはどのような選択をお考えですか?」とお聞きするようにしています。
それに対してご相談者の方から「こうしたい」「ああしたい」との回答があれば、それぞれの選択に対して法的な観点からの見通しや、予想される解決水準などをご説明しています。
他方で、上記のご質問に対して具体的な回答がまだ出せない方も少なくありません。それは結局、置かれた状況に対して、まだまだ何をどうしてよいのかが見えていないためだからです。
そのような場合、その方の置かれた状況や抱えているトラブルを踏まえて、またその方のお人柄や性格などを見極めて、こちらからの提案をさせて頂いています。
そのような提案に対してはおおむね、すんなり受け止めてもらえており、これまでの弁護士としての経験、人としての経験が活きていると感じます。
誰でも抱えた悩みに対して、「何をどうして良いかわからない」という状況に陥ってしまうこともあり得ます。そんな時には誰か頼れる人の支えを借りて、解決のための導きに乗ってみてはいかがでしょうか。
熟睡
おはようございます。昨夜は急に雨が降り出し、夜は冷えました。
食事を済ませてダラダラ過ごし、お風呂に入り、ストレッチをしていたら睡魔が来たのでそのまま就寝しました。
前日が少し寝不足だったためか、すぐに深く寝入り、今朝は目覚め快調です。
体も軽く、今日もあれこれこなせそうな予感です。
良い眠りは良い一日の始まりだと感じます。
手を差し伸べるというスタンス
弁護士への相談や依頼は、「自分ではどうにもできないから助けて欲しい!」という意思表示です。
そのような相談者、依頼者の方の力になれるよう日ごろから研鑽を積み、いざという時に役に立てるのが弁護士の仕事です。
また、相談を受けた際には相談者の方の「助けて!」の声に耳を傾け、自分に出来得る限りの提案をします。その際、まさに「手を差し伸べるというスタンス」が重要だと思っています。
より具体的には、自分が出来る手段、法律上あり得る手続きを周到に検討し、それらを相談者に提示し、説明の上で解決策を模索するということです。
相談者の方は当然、素人なので法律のことや裁判のことはわかりません。なので、弁護士サイドできちんと正しい情報を調べて提供し、その方の「助けて!」に応えるスタンスが重要だということです。
仮に弁護士が「これは無理ですね」と説明すれば、素人の相談者はそのとおり受け止めてしまいます。しかし、場合によっては何か他のやり方があったりもするのです。それなのに弁護士のスタンスひとつで可能な方法ややり方にたどり着かず、結果、相談者の「助けて!」の声は埋もれてしまうのです。
なので、弁護士としての職責を果たそうと思うと、相談者の方の困りごとに対して弁護士の方から手を差し伸べるというスタンスは非常に重要だと思います。
当然、実現し得ない要望やご相談を受けることもありますが、それでもまずは自分の知識や経験に照らし、最善の方法をご提示することから考えるようにしています。
新しいことに向けての準備は楽しい
先日もご案内したとおり、今、次年度に向けて新たな取り組みを進めています。
あれこれと準備すべきことが多いので取りこぼすことなく、適切なタイミングで順次、進めていく必要があります。
当然、普段の業務と並行しての準備なのでそれはそれで大変ですが、普段とは異なる刺激があります。
また、新しい局面に向けて緊張も伴いますが、その適度な緊張もまたいい刺激になります。
ここ最近、ここ数年はあまり変化のない生活が続いてのでこの度の取り組みは本当に自分にとって前向きな影響を与えてくれるものとなりそうです。