何パーセント愛せるか?
「あなたは、恋人や、配偶者を何パーセント愛していますか??」
と、問われたらどう答えますか?
「100%、いや、120%愛してます!」
などと答える方も多いと思います。
特に交際間もない時や、新婚の時にはそうかもしれません。
とりわけ、上記の質問が、恋人や配偶者の目の前でされた時には余計にそう答えるかもしれません。
でも、冷静に考えると、100%とか120%とかといった愛情表現は疑問もあります。恋愛や結婚生活は、将来に渡り長く続く可能性のある関係です。何年も、何十年もあり得る関係について、簡単に100%とか120%とか言ってしまってよいのでしょうか?
仮に、将来のことは置いておいても、現在目の前の恋人や配偶者について、実際、私たちはどれだけのことを知っているのでしょうか?
「自分は相手のことをよく知っている。」
と思っていても、全部を知っていることはありえません。
なので、やはり恋人や配偶者には自分の知らない部分もある。その部分についてはひょっとして自分は好きではないかもしれない(そう言えばこないだケンカしたけどなんだかまだ納得できてないし、、、ということもあるでしょうし)。
また、将来において恋人や配偶者が今と変化していくこともある(加齢に伴う心身の変化は避けられません、、、また、考え方や価値観の変化もあり得ます。)。
そう考えるとやはり100%なんて答えはない。ましてや120%なんてもっての外!せいぜい、60%~80%くらい愛しています、と答えるべきではないか?
と思うに至りました。
また、そうでもしないと、仮に恋人や配偶者から見限られた時が辛すぎます。しかも、そもそも120%の愛とはなんでしょうか?
100%がマックスのはずで、これを超える愛となると、その超えた部分の20%は本当は他に向けるべき愛を振り替えているか(愛情の横流し)、将来にとっておくべき愛を先取りして使っている(愛情の前借り)ことになります。
そうすると、120%の愛は、今は良くても早晩破綻することは明らかですね。
なので、くれぐれも(自分のためにも、相手のためにも)
「俺はお前を120%愛してる!」
などと言うのはやめるべきです。
「私はあなたを60%~80%くらい愛しています。」
と口説かれたら、即、交際開始もしくは結婚されることをおススメします。
(でもこんな口説き方する人、聞いたことありませんね。。。)