親が亡くなった後に遺言が出てきました。遺産はすべて同居していた兄弟にあげるとあります。どうやら兄弟が遺言を書かせたのではないかと疑っています。遺言の無効を争うにはどうしたらいいですか?
遺言の無効を争うには、遺言無効確認訴訟を起こす必要があります。
そして、その訴訟の中で、遺言の無効原因を主張することとなります。たとえば、遺言作成当時、遺言を作成するに必要な判断能力のないこと、意思能力のないことなどを主張立証することとなります。
遺言作成当時に、認知症だったような場合には遺言無効を認めてもらえる可能性が高くなります。また成年被後見人だった場合も同様です。
逆に、これらの事情がない場合には、いくらこちらが、遺言の無効を主張しても裁判所が認めてくれることにはなりません。
執筆者;弁護士 呉裕麻(おー ゆうま)
1979年 東京都生まれ
2002年 早稲田大学法学部卒業
2006年 司法試験合格
2008年 岡山弁護士会に登録
2013年 岡山県倉敷市に岡山中庄架け橋法律事務所開所
2015年 弁護士法人に組織変更
2022年 弁護士法人岡山香川架け橋法律事務所に商号変更
2022年 香川県高松市に香川オフィスを開所