気になる一言
秋から冬にかけて新型コロナウイルスの感染が拡大しています。
毎日、各報道で多くの情報が流れています。
そんな中、次のようなコメンテーターの発言がふと気になりました。
「多くの方は自分たちで出来得る対応策をしっかりと実行しているが、そのような努力にかかわらず、新型コロナウイルス対策に何ら意を払わない『一部の方々』たちの行動があるために感染拡大が止まないのだ」(要旨)
この発言で気になるのは、多くの国民は一生懸命にやっているのに、一部の国民がこれを実行しないことが感染拡大の原因という点です。
そもそも、多くの国民が感染防止策をしているかどうかも図りようのない事柄ですし、一部の国民がこれを実行していないということもまた図りようのない事柄です。
それにもかかわらず、何ら配慮をしない不良な一部の国民という層が実態として存在しているかのように作り上げることで、事の原因をその一部の国民に押し付ける発想が非常に危ういと思うのです。
一時期話題になった「自粛警察」はこのような論調や雰囲気の中で生まれたことは明らかで、政府の方針や国民の「大多数」の行動に反する人々を「勝手な人間」とレッテル貼りし、その行動に対して一般人が警察による取り締まりに似た過剰な対応に至りました。
時に、何かの問題が起きた時に、目に見えない「敵」を作り上げると、その問題の解決のためにはその「敵」を攻撃することで解消するかのように錯覚しがちです。
しかし、実際にはそのように単純な問題ではありません。本件ではそもそもそのような「一部の人間」というものを特定しようもありません。苦しい時だからこそ、きちんと事実を見つめて難局を乗り越えるべきです。ありもしない「敵」を作っても仕方がないどころか、人権侵害のおそれを感じます。
最善の「手帳」
現在使っている手帳に大きな、大きな不満があります。
弁護士協同組合で配布される手帳で、弁護士業務向けに構成されていることから、その意味では気にっているのですが、何をどうやっても、毎年10月ころになると表表紙から背表紙にかけての箇所が破れてしまうのです。
セロテープなどで補修するのもみっともないので数年前には専用の手帳カバーも購入してみたのですが、やはり破れます。
おそらく、頻繁に開け閉めすることと、もともとの強度の問題だと思います。
そのため、毎年毎年、これよりもっと丈夫で便利な手帳を探しているのですが、何をどうやっても見つかりません。
というのも、この「便利さ」がネックとなるのです。
具体的には、私の希望は見開きで1週間の予定が書けること、土日の欄は小さくて良いこと、一日の予定の欄は10行前後であること、横幅は「予定の時間、場所、案件、相手方」の記載が出来る程度であること、なおかつ片手で持ち易いことなのですが、多くの市販の手帳はこれを満たしません。
(逆に言うと、弁護士協同組合の手帳はこれらの点を網羅していて、まさに弁護士向け!なのです。)
たとえば見開き1週間タイプはいくらでもありますが、横幅が小さかったり、行が少なかったり。
横幅や行を増やすと今度は手帳がノートくらい大きくなってしまったり。
そのため、「必ず破けることを前提に」毎年、結局弁護士協同組合の手帳を使っている状況なのです。
今年もあれこれ相当探してみましたが、やはりいい物が見つかりません。。。その意味では弁護士協同組合の手帳が「最善の手帳」なのですが、破れるのだけはどうにかならないものでしょうか。
徹底した感染防止対策!
感染防止対策のために店舗などの椅子にテープなどで「×」がされているのをよく見かけるようになりました。
内心、「×印付けるだけだったら、その上から座ってしまうだろうなー」と思っていました。実際、座る場所が足りなかったりすれば皆、×の上だろうとお構いなしに座っているようです。
そうしたところ、昨日、食事のために入ったお店では、床に固定されている椅子について、その座面を完全に取り外してしまい、椅子の支柱だけがむき出しになっていました。
「さすがにこれでは座れない。大したものだ!」と感心しました。
日ごろから何事も徹底して取り組むことを良しとするこの私も、この度の飲食店のやり方には感服いたしました。
軽くなった体重計、重くなった体重
長年愛用してきた体重計。毎朝の私の体重計測に付き合ってくれていました。
問題なく作動するので使い続けていたのですが、大分古くなったので思い切って買い換えました。
新しい体重計はホームセンターで見かけて購入したものですが、何より軽くて小さい。
以前の体重計と雲泥の差です。
軽くなり、取り扱いは便利になりました。
ところが、肝心の私の体重は、なぜか新しい体重計の方が3キロほど重く計測されます。
長年愛用していた体重計は実は計測制度に支障が出ていたのでしょうか?
体重計は軽くなりましたが、なぜか私の体重は増加するという不思議に包まれています。
整理整頓
毎日たくさん届く、メルマガやメール配信ニュースなどを整理しました。いつの間にか増えすぎていて、毎日届くけどまったく見ないものばかりになっていました。
「いつか整理しよう」「いつか配信停止にしよう」
と思いつつ、そのままになってしまっていました。
しかし、いつまでもこのままだと、必要なメールを見落としかねないし、何よりメールボックスに無数のメールが毎日届くこと自体がストレスです。
そこで、あれもこれも一気に配信停止をしました。
おかげで日に届くメールの数は激減し、本当にスッキリしました。
なかなか取り掛かるのが面倒ですが、何事も取り掛からないことには変わらない、そう感じました。
算数の得意な弁護士?
言わずもがな司法試験は文系の試験とされ、その試験に数学を始めとした理系の科目はありません。
そのため、理系科目が苦手で文系に進み、司法試験に合格する方も少なくないと思います。
ただ、いざ実務について「算数」が苦手だと弁護士として苦労することは間違いありません。
というのも、あらゆる紛争には、常に「数字」がつきものですし、有利な「数字」を勝ち取るためには当然、算数が出来ないと不可能です。
具体的には、たとえば離婚においては慰謝料、養育費、財産分与などのいずれも具体的な計算を前提とした数字が必ず問題となります。養育費についてはお互いの年収やお子さんの人数などに応じた詳細な計算式があるのでその活用が必要です。
財産分与では、預貯金、保険、退職金、自宅の価値や残ローンなどをすべて詳細に計算し一覧にした上で有利な分与案を検討する必要があります。
たとえば交通事故であれば、治療費、入通院慰謝料、後遺障害慰謝料、逸失利益などの各損害についての詳細な計算が必要です。他にも、お互いの車両の位置関係や移動距離に応じた速度計算をすることもあります。
たとえば遺産分割では、遺産全体を把握し、資料に基づく詳細な算定や計算が必要です。
その他、会社関係訴訟や、債務整理、破産などでも常に数字がつきものです。
このような次第ですから、いくら文系とは言え、弁護士として依頼者のために有利な解決を実現しようと思うと、算数が得意であることは必須です。逆の言い方をすれば、腕の立つ弁護士を見つけようと思えば「算数が得意か?」をチェックするべきです。
なので、弁護士選びの際にぜひこうお尋ねください。
「こちらの弁護士さんは算数は得意でしょうか?」
(でも実際、こんなことはお尋ねしにくいですね、、、ちなみに私は幼少期にそろばんを一生懸命やったことが今に活きていると実感できています。)
最近見た映画
ふとしたことから、ここ最近、映画を見る機会が増えました。それまでは日々の忙しさから映画を見るだけのまとまった時間を取る余裕もなかったので嬉しい限りです(映画を見る時ってまとめて2~3時間の余裕のある時間が欲しいですよね)。
その中で、つい最近見たのは「グリーンブック」という映画です。
2年ほど前の映画でしたが、まったくその存在を知らずにいました。
時間が出来たので何か映画を見ようと思い、いろいろ検索してこの映画に辿り着きました。
この映画を見ようと決めたのは「1960年代アメリカにおける黒人差別を描いたもの」というテーマが、最近のアメリカでの黒人差別問題を考える上で役に立ちそうだと思ったからです。
内容を細かくご説明はしませんが、時代背景の中で、イタリアからの移住者が、さらに黒人を差別しつつも最後は融和に至るという内容にとても感動しました。特に、差別の構造が多層化していること(イタリアからの移住した人がアメリカで黒人を差別する)、被差別者においても分断がされていること(黒人同士においても階層化、分断化がされている現実)などとても細かい点までうまく表現されていて、見ごたえがありました。
自分自身の生い立ちなどとも重ね合わせながら、とても有意義な鑑賞になりました。おすすめです。