何に恐れているのか
日々、新しい情報、報道に気が気でない状況です。
感染者数、死亡例などまた中国や諸外国での新型コロナウイルスへの対応策の内容などとても刺激的で人々の恐怖心、不安感を募る情報がそれこそ蔓延しています。
ただ、改めて、「私たちはいったい何に、恐れを抱いているのか」冷静に考えてみることも必要だと思います。
そのためにはそもそも今回の新型コロナウイルスがどういうものなのかを知ること、過去の似ている事例と比較することです。
そこで、情報を整理してみると、新型コロナウイルスは
➀飛沫感染、接触感染により感染する(空気感染はしない)
②致死率は、2~3%程度ではないか(SARSの約10%、MERSの約34%には程遠く、他方でインフルエンザの0.1%以下という数値よりは高い)
③感染力としては、一人の感染者から、1.4人~2.5人とされる(SARSは多くて4人、MERSは多くて1人、インフルエンザは多くて2人とされている。ただし、幅のある数値であるから参考程度と考えた方が良いと思う。)
④ワクチンはない。(この点はSARS、MERSも同様で、インフルエンザのみワクチンがある。)
⑤予防法としては、手洗い、マスクであり、SARSなどと同様。
以上のとおり、整理してみると、私たちが現在の新型コロナウイルスに対して恐れるべきことは果たして本当にそこまでの脅威と言えるのか疑問に思う。
十分に、手洗い、うがいをし、咳が出るならマスクをし、体調管理を万全にすることで今回の新型コロナウイルスに対する対処は十分である。
当然、基礎疾患がある方、高齢の方、体力のない方は外出を控えるなども必要とは思う。
しかし、見えないウイルスに過剰反応し、あらゆる行動を制限したりする必要はないと思っている。
また、政府や自治体として果たすべきは、新型コロナウイルスに対する脅威を煽るような対応ではなく、上記のような過去の事例との比較に基づく適切な情報の開示に他ならない。
突然の休校要請など、国民市民の不安を強めるばかりで到底納得のできることではない。