落ち着くこと
ここ数日、新型コロナウイルスを原因とした感染拡大とその被害の報道が多くされている。
死者が出ていること、感染拡大の勢いがあること、国内事例が出たことなど報道が過熱する理由は良く分かる。
早急に感染拡大を阻止し、早く収束すること、感染した方が早く症状改善することを希望することは当然である。
しかし、そのために私たちが出来ることは、事実を正確に把握し、まずは自分自身が手洗いうがいという基本的な対処をしっかりすること、それと過剰に騒がない、デマに惑わされない、ましてやデマを拡散しないということだと思う。
過去の新型ウイルスの時もそうだったが、「誰でもが簡単に感染する」というようなものではないし、感染しても「ほとんどの人が死亡する」ものでもない。また、そもそも肺炎は日本における死亡原因の常に上位を占めている(年間10万人を超す)。
その意味で、私たちがいま一番にすべきことは、「落ち着くこと」に他ならない。
休める人は「優秀」だ!?
労働時間のあり方、休日の取り方について、以前にも投稿しましたが、やはりきちんと帰宅し、きちんと休日を取る(取れる)というのはこれからの社会でとても大切なことだと思います。
早く帰宅すること、休日をとることというのは、単にその人自身のワークライフバランスや健康の問題だけではなく、家族や、日ごろの仕事のパフォーマンスにも大きく関係するからです。
長時間労働、休日労働が常態化すれば、それは当然、家庭で過ごす時間の減少をもたらします。疲れて帰宅すれば家のこともロクにできないでしょうし、些細なことで家族ともこじれます。
休日も疲れ切ってしまい、疲れが抜けきらないまま月曜日を迎えます。
そうすれば当然、当該週の仕事のパフォーマンス低下は必須です。
なので、これからの時代においては、「きちんと帰宅し、休日もとる人」こそが「優秀」と評価されるはずです。
私は、長時間労働を撲滅し、その人のワークライフバランス、家族を大切にし、皆が健康で幸せになる世の中を推進したいです。
払いたがらない保険会社
交通事故に遭い、加害者側の保険会社と折衝すると、治療費含めて払い渋りに遭うことがあります。
「事故から3カ月になるので治療打ち切りとして欲しい」
「整骨院の治療費は出せない」
「慰謝料は〇〇円が限度」
「修理代として頂いた見積もりは高すぎるのでこことこことはカットして欲しい」
などなど挙げだしたらきりがありません。
そんな保険会社担当者とのやりとりに辟易としてご相談に来られる方がとても多いです。
そんな保険会社の対応について、その理由を少し説明すると、次のようになります。
➀保険会社としては、「適切な金額」の支払をモットーとしている
②「適切な金額」は、「被害者の方の言い値」でもなければ「加害者の方の認めた金額」でもなく、まずは保険会社として持っている会社としての指針に沿った金額である。
③その意味での「適切な金額」から外れる金額は、保険会社としては支払えない。
④ただし、保険会社の考える適切な金額が、裁判なりで「間違っている」と判断された場合には、裁判所の金額に従って速やかに支払う。
ということです。
これを、保険会社が保険契約者から受け取る保険料収入の面から説明すると次のようになります。
➀保険会社は契約者の保険料により運営されている。
②保険契約者は、事故の時、適切な金額を相手方に支払ってもらいたいと考えている。
③他方で、加入する保険の保険料が高すぎるのは困る。
④なので、適切な保険料を支払い、その保険料から保険会社が、被害者に適切な金額を支払うこととしてもらいたい。
ということです。
その意味で、「適切な金額」を維持しないことには、賠償金が多額になり、ひいては保険会社に支払う保険料が(青天井に)高くなってしまい、結局、保険制度自体が成り立たなくなるということになるのです。
被害者からすれば、「できるだけ高い賠償金が欲しい」となりますが、保険契約者一般からすれば「保険料は安い方が良い」となりますので、今一度、ご自身の加入保険の保険料と、実際に事故になった場合の賠償金の在り方とを相互に照らし合わせて考えるのが良いと思います。
生産性向上の目的
「生産性向上が急務」と毎日のように見聞きします。
今日の新聞でも、月80時間超の残業をしている人が推計で約300万人及ぶとの記事がありました。
個人的には、生産性の向上自体は大賛成で、私の事務所でも「少しでも早く帰れる時は帰る」ことを弁護士や職員に徹底し、実践していますし、有休の取得、通院等のための遅刻や休暇も当然のようにすべて認めています。他にも業務効率、顧客満足のためのITを含めた各種投資は常に意識し、実践しています。
弁護士については、休日や夜間に対応しなくてはならない相談、案件、その他活動が多々あるため、「8時間×月~金勤務」はなかなか実現しませんが、それでも最近は土日は基本的にお休みとし、平日も「12時間以上」働くことだけはしないようにしています。
以前は土日も当然のように働いていた時期がありますが、そうなると自分自分にとっての心身の負担が大きく、周囲の人にもその影響が及びます。疲れた体で相談や案件をこなすことも不適切かつ弁護過誤にも繋がりかねないので、最近は土日は原則完全休業としている次第です。(それでも出張や講師依頼や集会への参加など避けられない案件は多々あります)
私の一日の労働時間については、8時間での帰宅はちょっと難しく、10時間から12時間勤務となることが多いようです。ただ、上記のとおり、12時間勤務は非常にストレス負荷が高くなり、翌日にも影響を生じます。そのため、12時間に及ぶ勤務はできるだけ避けていますし、12時間超などもってのほかです。
かなり健康的で心身共に丈夫な私ですらこういう状況なので、やはり一日8時間、月~金勤務というのは非常に理にかなった制度だとつくづく感じます。
そんな中、冒頭の「生産性の向上」に戻りますが、それ自体は、皆賛成と思います。問題は、生産性向上の呼びかけのために、労働時間は削られ、同時に残業代も削られ、他方で賃金自体は向上しないということだけは避けなくてはいけないということです。
生産性は結局、投じた労働時間が減れば割合的に比率が向上するのは当然のことです。(分母=労働時間、分子=成果物なので)
むしろ、生産性を向上し、今まで以上の成果物を得ること、その上で得た成果物による収益を労働者に還元することを最終目標としなくてはなりません。
しかし、多くの企業において、そこまでのことを具体的目標としているようには、ちょっと私には感じられませんし、報道を見ていても、「生産性の向上=残業のカット」しか念頭にないように思います。
それだと、残業を隠すようになるか、残業をカットして残業代もカットされるようになるかという結論しかありません。
そうではなくて、労働時間を短縮しつつ、より良い成果物を得て、その対価を適切に労働者に分配することが生産性向上の本当の目的なはずです。
このことを多くの人が認識して、これからの社会を作っていく必要があると思います。
楽しい出張
土日にかけて東京出張でした。
時折、県外への出張がありますが、個人的には出張が好きです。
普段行けない場所に行けたり、普段会えない人に会えたり、普段と違う知見を仕入れることができたり、普段行けないお店で普段手に入れられない品物を手に入れることができたりするからです。
早朝7時の飛行機で出発することが大半で、普段よりも疲れますし、日帰りの場合だとその疲労はさらに大きいのですが、上記のようなメリットが大きく、出張自体が「嫌だ」と思うことはまずありません。
今回の出張では、顧問先である高等学校教職員組合の全国集会に参加することで、全国から来た多くの方の意見を聞くことが出来ましたし、県外の弁護士の話も聞くことができて、とても有益な場になりました。
また、夜には学生時代のバイト先の仲間が集まるというので参加してきました。20年ぶりとなる再会でしたが、お互いの近況など話をすることができて、嬉しい再会となりました。
そんな楽しく充実した出張を経験すると、「次の出張」が待ち遠しくなります。手帳をパラパラめくると次は2月下旬に予定があります。
さて、次の出張では、どんな楽しいことが起きるでしょうか?
今回の出張で出会えた方々と、多くの経験に感謝します。
草食系は弱いのか?
よく、「肉食系」とか「草食系」とかという表現を用いて、特定の個人の個性や性格などの傾向を評価づけることがあります。
その文脈では、肉食系=強い、草食系=貧弱、という用いられ方をします。
肉食動物=強い、というイメージからでしょうか。
特に、肉食動物としては「百獣の王ライオン」というイメージがあるので、肉食動物=強いということなのでしょう。
恐竜では、ティラノサウルスが肉食系の代表格です。
しかし、良く考えてみると、実はライオンは必ずしもどの動物よりも強いという訳ではなく、草食動物のゾウやキリンにはなかなか歯が立たないようです。
他にも、肉食恐竜かつ最強の恐竜たるティラノサウルスについても、草食恐竜のトリケラトプスとの戦いで負けることもあったようです。
ということなので、肉食系、草食系と一言で片づけてしまうと、「その人」の「本質」を見誤ってしまうかもしれません。あなたの周りにも、実は「弱い」肉食系や「強い」草食系がたくさん潜んでいるかもしれません。
何事もイメージで決め付けるのは要注意ですね。
最適な鞄
仕事上、多くの案件記録、資料を裁判所などに持ち歩くことがあります。
通常のビジネスバッグでは入りきらないほどの記録を持ち歩くことはしょっちゅうです。
分厚いファイルの数が何冊もあったりして、重さにすると10キロ近くになることもあります。
そのような場合、ビジネスバッグの他にスーツケースに入れて持ち運びます。
そのためのスーツケースとして、金属製のスーツケース小×1、中×1を使っていましたが、スーツケースの場合、これと別にビジネスバッグを使う必要があり(金属製のスーツケースの場合、手帳や財布、携帯その他小物類を入れるのには不便)、特に出張の時などにカバン二つを持つのが面倒だと感じていました。
そこで新たに、ナイロン製のスーツケースを購入しました。
これは、ファイルなどを入れるスペースの他に小物類を細々区分けして入れるスペースがあるので非常に使い勝手がよさそうです。
しかも、宿泊を伴う場合でも着替えなどを入れられるスペースもあるので便利です。
他にも、スーツケースだと重かったり、コロコロ転がして運ぶのがかえって面倒な場合もあるので、そのような時には革製のトートバッグを使っています。
弁護士業務ではお客様の大切な個人情報の詰まった記録を多数持ち運ぶため、ケースに応じて、その都度、最適なカバンを用いるようにしています。
カバン自体も頑丈でしっかりとしたものを選ぶようにしています。スーツケースについては鍵もかかるので、さらに安心度が高まります。
笑顔が一番!
プロフィール写真を変更しました。
河田弁護士も加入したことから、二人で写真やさんに行き、一緒に撮りました。
自分なりに良く撮れたと思って、HP管理の業者さんに提出したら、「笑顔のものはないのか?」とのこと。
どうやらもう少し笑顔の方が良かったそうです。
そうかー。もっとハッキリくっきり、にこやかにすればよかったか!
でももう遅し。
なので、そこまで笑顔ではありませんが、実物は案外笑顔です。
ということで、新しい写真を見て頂き、実物にも会いに来てください。
当事務所は、深いお悩みを真摯に受け止め、最後は笑顔でお帰りいただくことを目指しています!
今年の投資
新年あけましておめでとうございます。
さて、いきなりタイトルに「投資」とあるので、「呉の今年は金儲けか?」と思われたかもしれません。
しかしそこは早計。
「投資」というと、多くの方は「投資信託」とか「株式投資」などと思うかもしれません。
それはそれで間違っていませんし、超低金利の銀行に預金するよりは、これらの「投資」に回した方がよほどお得です。
ただ、今回私が言いたい「投資」は、金融商品に対する「投資」ではありません。「自分」や「事務所」などに対する「投資」です。
要は、今の自分にさらに磨きをかける→能力を高める→信頼や実績を勝ち取る→より良い問題解決の架け橋となる!というために必要な「投資」です。
昨年は事務所を移転し、充実した執務スペース、来客スペースを実現しました。これにも当然費用を要しており、「事務所への投資」といえます。
雑然とした相談室、狭苦しい執務スペースより断然顧客満足度や執務効率が高まり、結果的に良い問題解決に繋がります。
このように、昨年は事務所に対する物理的投資をしたので、今年は「人」に対する投資に力を入れたいと思っています。
私を含めて弁護士2名、職員2名において、さらに磨きをかけ、もっと充実したサービス提供、権利実現を目指すつもりです。
具体的には、弁護士については法律知識の研鑽は当然として、接客マナーや、社会常識の醸成、人間関係の構築といったところでしょうか。
職員については、やはり接客マナーのさらなる向上と、弁護士事務所での事務処理能力の(さらなる)向上でしょうか。
さて、新年冒頭に大きな目標を掲げたので、今年の年末に振り返り、「投資の成果」を検討してみたいと思います。
では、今年も一年、弁護士法人岡山中庄架け橋法律事務所をよろしくお願いいたします。