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アベコベな例え

2015/7/21 15:33  執筆:oh

安倍首相が、昨日、フジテレビに生出演し、集団的自衛権について「火事」に例えていました。

あまりにも可笑しくて放っとけないので説明します。

 

まず安部さんの例えは以下のとおりです。

・・・

 アメリカの母屋が火事で燃えているだけでは日本は助けに行けないが、アメリカの離れも燃え始め、その火がさらに日本に延焼しそうになったら離れの消火活動に参加できるようにするのが安保関連法案だ。

・・・

 ふーん。集団的自衛権って消防士みたいなもんなんだ、、、

 

 なんて納得する訳ありません。

 

 まず、集団的自衛権って、いわば「戦争状態」の最中に、アメリカを助けると称して日本が参加していくことです。そこには想定される「敵」(その「敵」は当然に「人」です。)がありますから、人災か天災かはさておき、物が燃えるという物理現象たる「火事」とは全く異なる状況です。

 また、日本も延焼しそうになったら消火できるようにする、と言いますが、これっていわば個別的自衛権そのものですから安部さんの望む、安保関連法案なんていらないんじゃないかということです。

 現行法の下でも個別的自衛権は許される、と解釈されていますから、「日本に火が付きそうになったら消火する」なんて当たり前です。

 むしろ、集団的自衛権を火事に例えるなら「他人の家(北朝鮮)を燃やしている放火犯(アメリカ)が、さらにもっと燃やそうとしているところ、その家の家主(金正恩)につかまり、もめている最中に、横からそそくさとやってきて、放火犯(アメリカ)を手伝ってもっともっと火を放つ行為」でしょう。

 

 このように、安倍首相は、安保関連法案の国民の理解が進まないことの対策として、身近な例を挙げて比較し、説明していますが、全く逆効果と思います(少なくともこのブログをお読みの方は騙されないでください。信じています。)。

 

 他の例えとして安倍首相が挙げていたのは

・早目に戸締りしておけば泥棒からの備えになる

 →戸締りしないで泥棒が入った場合にどう対処するか、それは個別的自衛権ないし警察権の問題です。今回の安保関連法案の例えにそもそもなっていないし、たとえ自体が子どもじみています。

・最近は振り込め詐欺とかサイバー攻撃とかあるから用心が必要

 →なぜこれが例えになると思っているのか??なにを例えたくて挙げたのかそもそも解読不能、、、

 

 まったくアベコベな例えに開いた口がふさがりませんが、もっともっと反対して参院通過の阻止、60日ルールの適用回避、廃案を目指したいと思います。

 

 

 

 

 

 

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