ワタシのミカタ
当事務所に、新しく河田布香さんという弁護士が加入してくれました。つい先日から一緒に働いてくれています。今年、司法修習を終えたばかりの新人弁護士ですが、これまでの人生経験や人柄、持ち前の明るさや謙虚さを活かして大いに活躍してくれる予感がします。
すでにあれこれとワタシ(=呉)の仕事を手伝ってくれており、大いに助かっています。
「ワタシのミカタ」とのブログタイトルは実は呉のためのものか?と思わんがばかりの活躍で、とても助かります。
さて、以上は半ば冗談ですが、当事務所にミカタが増えたことで、これまで以上に、皆様のミカタとしてお役に立てると確信しています。今後ともよろしくお願いいたします。
情報の価値と仕事
情報は価値です。お金で買えない(ことの多い)財産的価値そのものです。
昨今では、巨大IT企業の持つ情報の扱いがもっぱら話題に上がりますが、そもそも巨大IT企業でなくとも、あらゆる企業にとって情報が価値の源泉であることに変わりはありません。
私の事務所程度の規模でも、情報が価値であることに変わりはありません。たとえば同業他事務所が最近、どのような広告をしているか、どのような分野に進出取り組んでいるかなどとても貴重な価値を持ちます。
個別案件においても、相手方や相手方弁護士の考え方、スタンスなどといった情報も大きな価値を持ちます。なので、依頼者や相談者の方には、私が知らない相手方本人の性格や考え方、行動パターンなどをお聞きすることが多々あります。
時には、相手方が素性の分からない会社だったりすることもありますが、そのような場合にも過去の経験や、私の情報網を駆使して有利に運ぶための情報入手に努めます。
相手方弁護士については、私が既知の弁護士であれば、案件処理の方向性や解決のスタンスなどの情報を持ち合わせているので対処がしやすくなります。知らない弁護士であれば、可能な限りで情報を探ります。
依頼者や弁護士以外の情報としては、案件の中身そのものに関し、問題となる法令や条文、裁判例といった情報もとても大切な情報です。
このようにして、あらゆる情報を駆使しながら日々の案件と業務運営に励んでいるのです。
今日は、そうした中、自分で持ち合わせていなかった案件処理のための目安などについて、いろいろと情報入手が出来たためとても嬉しく思っています。
犬も歩けば棒に当たる
主張先で空いた時間にフラフラと街を歩いていました。
すると、通りかかったお店が、受任案件解決の手掛かりになりそうなお店!
迷わず入り、あれこれと品物を見せて頂いた上で、あれこれとそれらの説明を聞いたり質問をしたり。
とても有意義な情報を得ることができ、なおかつ個人的にも購買を検討したくなる商品にも出会うことができ。
フラフラと歩いていただけですが、大きな収穫となりました。
「暇があれば動いてみる。それが何かのプラスになる。」
そんな感想を持ちました。
嬉しい知らせ
今日は第72期司法修習生の二回試験合格発表がありました。
司法試験に合格した後、約1年間の実務研修を経ての卒業試験のことを「二回試験」と呼んでいます。
今年、担当した司法修習生からは「合格しました」との報告を受け、また今度入所予定の修習生からも同じように連絡をもらいました。
試験というのはいくつになっても緊張します。受験をすれば合格発表がある。その受験自体でも緊張しますし、合格発表でも再び緊張する。
今は、試験を受けることもなくなりましたが、過去の自分の「緊張」は、周りの近しい人たちの受験とその発表によって、追体験されていきます。
敵か味方か?
事務所のご相談、ご依頼として離婚案件を多々お受けしています。
離婚案件の特徴は、
➀協議離婚
②調停離婚
③裁判離婚
という3つの解決手法ないし解決の流れがあり、かつ、②を飛び越していきなり③に進むことができないという点です(➀を飛ばして②に進むことは構いません)。
そのため、離婚の案件の場合、調停手続きに関与することが多くなります。調停手続きの特徴は、
➀非公開
②調停委員2名の関与
③話し合いでの解決
という点にあります。
この中で特に重要なのが②です。調停委員は、裁判所から選任されますが、法律に詳しいという理由で選任されているものではありません。
このことと➀の非公開という事情が合わさって、調停手続き(特に弁護士に依頼していない事案)における問題がまま生じます。
具体的には、非公開の調停室において、調停委員が、一方当事者に対してばかり不利な内容を突き付けたり、強要するケースがあるのです。
「裁判所の手続きでそんなことがあるのか?」
と思う方も多いでしょうけど、これは紛れもない事実です。
現にこれまで何件も、「当事者が弁護士に依頼せずに調停に対応してきたところ、調停委員からあれこれと不当な要求を強要されたケース」を見てきました。
調停が初めての経験の当事者は、「どうして調停委員は自分にばかり不当な要求を突き付けるのか?」と不信感を抱きます。そして、弁護士を依頼するに至り、その後調停に臨むと、今までの調停委員の態度が打って変わるのです。
調停委員の方々が一生懸命、事案に対応してくださっていることは私は十分理解しています。しかし、時に「明らかに不当な要求」を当事者に求めている事案があることも事実です。
そのような敵ばかりの状況でも、弁護士に依頼してもらえば、不当な要求を跳ね返し、正当な要求を求めることが可能です。当然、「正当な要求」とは、裁判所が本来認めるべき水準や要求です。
このように、調停手続きにおいては、敵を敵としたままではなく、きちんと味方の力を借りて正当な権利を実現する工夫が重要です。
新しいこと
新しいことに何でも取り組むことにしています。
今朝は、最近かなり普及してきた「セルフレジーコンビニ版」に初挑戦しました。
近くのファミリーマートで、パンを手にしてセルフレジにて決済しました。初めてでしたが、簡単で、決済を済ませたらレシートとパンを手にして店を後にしました。
何となく、パンだけ手にして店を後にする感覚が、何とも言えない不思議な感じです。
でも大丈夫です。きちんと支払いできてます!と、手にしたレシートを人に見えるように持つ。
もうひとつはTwitterアカウントの開設です。
事務所用のアカウントを開設しました。今までTwitterは使ってきませんでしたが、ちょっとずつ使ってみようと思います。
今年もあとわずかですが、最後まで新しいことへの挑戦を忘れずにいたいと思います。
必ず終わる。
どんな難件でも、どんなに争っていても、あらゆる紛争やトラブルはいつかは必ず解決します。
紛争の最中、トラブルの渦中にあるととてもそんな時が来るなど思えないこともありますが、それでも必ず解決します。
なので、どんなに大変でも「必ず解決する」と信じて事を進めるのをお勧めします。
当然、解決の仕方にもいろいろあるのでその点は注意です。
あなたにとって「最善の解決」を目指してください。そして「最善の解決」を導き、援助してくれるミカタを見つけてください。
解決した後、本当の意味で納得できて、気持ちよく次に進めることができるよう。
もうすぐ12月です。今年も終わりに向かっています。
抱えている悩みが少しでも軽くなるよう、解決に向けて動くことが大切です。
裏道
事務所を移転し、今まで通ったことのなかった道を通るようになりました。
すると、裁判所や警察署に今までよりずっと早く到着できる道があることを知りました。
いわゆる裏道、抜け道ですね。
その道を知っていれば早く到着できたり、渋滞を回避できる。そんな便利な道があったのです。
日ごろから、裏道、抜け道の類を探すのは好きで、少しでも早く移動できる経路を地図を見ながら考えたり、実際に突っ込んでみたりして発掘を試みています。
ところで、法律の世界ではいわゆる「法の裏道」「法の抜け道」に相当するようなものはございません(少なくとも私はそう考えています)。
なので、法律を使って何か物事を解決する際には、真正面から法律や裁判例にぶつかりつつ、最大限の成果を挙げる他ないというのが私の考えです。
まっすぐに、正直に、でも諦めず。
裏道に頼らず、切り開く努力が大切だと思っています。
藁は掴んではいけない
トラブルに巻き込まれ、その最中にあると、何とか自分の窮状から打破したく、現状から少しでも楽になりたく、人の助けを求めることがあります。
身近な人に助言を求めたり、協力してもらったり、話を聞いてもらったりすることがあると思います。
法律の専門家たる弁護士に、助けを求めることもあると思います。
私の事務所にも、時に切羽詰まった様相で、相談に来られる方が少なくありません。
こちらとしては、少しでも力になれれば、お役に立てれば、との気持ちでお話しを聞かせて頂き、可能な助言をし、あり得る手段のご説明などをさせて頂いています。
しかし、弁護士にもいろいろなタイプがいますし、それまでの経験も違えば考え方もまったく異なります。当然、相談者の方の要望と、弁護士として提供できることにも差異があり得ます。
そのため、弁護士への依頼の際には、出来る限り事前に、可能な限り当該弁護士のことを調べる、知っておくことをお勧めします。
今はネットでもたくさんの情報が簡単に検索できます。そのような下調べをした上で、ご自身の意向や性格に「合いそうな」弁護士を選ぶべきです。
仮に、判断がつかなければ、一度の相談で決めるのではなく、何度か相談を聞いてもらうとか、他の弁護士事務所にも相談に行ってみるなどした上でお決め頂くことをお勧めします。
弁護士に依頼しなくてはならない案件の多くは、決して1時間2時間を急ぐようなことではありません。なので、慌てて「藁を掴む」ことの無いよう、一度、落ち着いて深呼吸をしてから弁護士をお選びいただきたいと思います。
ちなみに、当事務所としてのスタンスは、HPなどご覧頂ければ十分伝わると思いますが、基本的に私(呉)は、「端的かつスピーディーで、合理的」と思います。
よろしくお願いいたします。
橋を架ける
当事務所の事務所名に「架け橋」とあります。
いろいろな意味合いを込めています。
瀬戸大橋や長島大橋(瀬戸内海にあるハンセン病国立療養所のある長島とをつないている橋であり、これがないころは長島に渡るには船しかありませんでした。まさに、長島が、ハンセン病患者の「島流し」の先とされていたのです。)、日韓の架け橋が基本的に念頭に置かれています。
橋は人の行き来を可能にします。
そして、そこで交流が生じます。
交流からお互いの理解が始まります。
だから「架け橋」という言葉を事務所名に入れました。
その上で、法律の世界で弁護士として生きる自分は、悩んでいる方やトラブルに遭った方の「問題解決の架け橋」になろうと決めました。
今抱えている悩みやトラブルの先に、新しい人生や開けた生活が必ず待っている。そしてそこに向かうための橋になりたいと思ったのです。
時に、悩みに明け暮れている当事者の立場では、その先に明るい未来や人生が待っているとは到底思えないほど、落ち込んでしまうことも多いと思います。そのような暗い気持ち、落ち込んだ気持ち、先の見えない気持ちから、少しでも前へ、少しでも明るくなるように力を発揮できたらと思っています。
そのような意味で事務所名を決めましたが、名刺交換の時や相談者の方、依頼者の方に、事務所名が良い!とご指摘頂けると、自分の考えが伝わったのだととても嬉しくなります。