飲むのも仕事
飲むのも仕事のうち、という言葉があります。
12月に入り、忘年会も増えることと思いますが、こういう言い訳が増えることでしょう。
ただ、飲むのも仕事というのも一理あり、私も飲みにいくことで仕事に役立つことがよくあります。
先日も、交通事故の過失相殺について一人で悩んでいたところ、飲みの席で偶然そのことを話した相手の弁護士が、その論点について詳しく書いてある文献を教えてくれました。
まさに飲みに行ったからこそ得られた情報でした。
ほかにも、弁護士の仕事は他人の悩みを聞くことから始まりますが、飲みの席のような場でこそ聞ける、話せる悩みというものがあると思います。そういう意味では飲みに行き、同席した人の話を聞くこと自体が弁護士としての仕事そのものとも言えるのです。
そういう訳で、今日から12月に入り、飲み会も増えますが、自分の仕事にプラスになると思い、今月も張り切っていきたいと思います!
たとえ自分ひとりになっても正しいことは正しいと言い続けられる仕事
弁護士になった動機のひとつに、たとえ自分が最後の一人になったとしても、正しいことは正しいと言い続けることができる、そしてそれを正しいと最終的に世間に認めさせることができるから、と説明することがあります。
弁護士の仕事は多数決ではありません。多数派の横暴や、権力者、大企業、国などの強者から一方的に弱い立場に追い込まれ、孤立させられた人の人権を護ることができるのが弁護士の仕事です。
その意味では少数者の人権保障のための仕事という側面があります。
もちろん、国や大企業につく弁護士もいます。それは別に間違いではありませんが、私の考えでは、弁護士の仕事の醍醐味は、たとえ自分ひとりしかいなくても、正しいものは正しいと言い続け、それを立証することでその依頼者の正義権利を実現できることにあると思っています。
多数派に立ち、多数派の意見に賛同し、それを正しい、と言うことはある意味で容易です。しかし、多くの人が批判する中で少数派の意見を正しい、と言い続けることはとても困難を伴います。
けれど、その困難を乗り越えてこそ本当の正義があると思っています。
今後も、困難に負けず、正しいことは正しい、と言い続けようと思います。
今日、私が日ごろから、「正しいことは正しいということのできない社会はおかしい」と訴えていたことを記憶してくださっていた方の話を受け、このブログを書きました。
綾さんの祝賀会から、マリンライナーで帰る車中にて。
瀬戸大橋のように雄大に
最近車で瀬戸大橋を渡ることが多いです。
瀬戸大橋は、岡山と香川を結ぶ大きな橋ですが、当事務所の名称の由来にもさせてもらっています。
瀬戸大橋は、雄大で、地域と人を結ぶ、そういう存在です。
車で渡っているととても景色がきれいで感動します。運転しているのでゆっくり見ることはできませんが、瀬戸大橋から見る景色は日本のどこにもないとても素晴らしいものです。
風が強い日は車はかなり揺れます。気を付ける必要がありますが、橋自体はびくともしません。
しっかりと人や車を移動させる役目を果たします。
風の強い日に車で瀬戸大橋を渡っていると、弁護士として自分も、この瀬戸大橋のようにたとえどんな困難な事件で逆風が吹こうともびくともしない強い気持ちで依頼者を守れるようになりたい、そうありたいと思うのです。
警察、検察による安易な逮捕勾留とこれに追従する怠惰な裁判所
警察は被疑者を逮捕するという強大な国家権力をもっています。
しかし、時に誤認逮捕をします。ドラマの中での話ではありません。警察は、被害者とされる者の言い分をうのみにし、安易に逮捕状を請求します。
被疑者の言い分を十分に聞き入れることなく逮捕に踏み切ることもまれです。
裁判所も、警察検察からの逮捕状勾留状の請求に対して、深く審議することなくこれを発布します。
被疑者が否認していてもおかまいなしです。
その結果、無実の者が最長で23日間、裁判になればもっと長期間の身体拘束を受けます。
私の感覚では最近、この誤認逮捕、安易な逮捕が増えています。
今年はそれほど多くの刑事事件を担当していませんが、その中ですでに2件も誤認逮捕がありました。
恐ろしいことですがこれが現実です。
勾留の要件としては罪証隠滅のおそれや逃亡のおそれが条件とされていますが、否認すればすぐにこれを認定します。
このような不当な逮捕勾留に対して、弁護士としては準抗告という異議を出します。
昨日、1件この準抗告が認められました。逮捕から1週間での釈放となりました。この1週間を短いと捉えるか、長いと捉えるか、警察・検察や裁判官にはしっかりと考えてもらいたいと思います。
伊藤真講演会のご案内
23日土曜日は、伊藤塾塾長、弁護士の伊藤真講演会があります。
憲法改正問題について、秘密保全法の問題も触れつつ講演いただきます。
私は実行委員としていろいろと事務局作業に関わっていますが、今週はこの講演会のこともあり、バタバタとしています。
どうか多くの方のご来場をお待ちしています。
場所は岡山勤労福祉会館です。時間は14時開場です。14時30分からの前半一時間が高石ともやさんのライブで、後半が伊藤真さんの講演です。
よろしくお願い申し上げます。
*訂正→開場14時、14時30分開始は、13時開場、13時30分開始の誤りでしたので訂正いたします(11.21訂正)*
今日は倉敷市役所での法律相談です。
今日は午後から倉敷市役所での法律相談の担当です。
市役所は、市民の方ならだれでも言ったことのある身近な場所ですよね。
そういった市民に身近な市役所で市が主催して法律相談を受けられる仕組みというのは非常に便利ですし、市民にとっても無料で相談を受けられるのでいいことだと思います。
相談枠は、今日もいっぱいで、多くの相談に親身になって応えられるよう、がんばります。
コーヒーはブラック
毎朝、2杯、コーヒーを飲みます。大きいマグカップで飲みます。1杯が350CC入るので、2杯で700CCです。
ブラックで飲みます。砂糖も何も入れません。
いつからか、もう長いことそういう習慣です。
それで、今朝、憲法の講演に行ったとき、案内された部屋でコーヒーを出してくれました。
カップにコーヒーが注いであり、ソーサーに砂糖が添えられていました。
さらに、クリームを差し出そうとされたので、「ブラックなので結構です。」と答えました。
と、そこでふと、いつも自分でブラックと言っているが、「ブラック」というのはクリームはもちろん、砂糖も入れないのをブラック、というのだろうか?と思いました。
クリームを入れなければコーヒーは黒いままなので、砂糖を入れたとしても「ブラック」なのでしょうか?自分の中では勝手に、砂糖もクリームも入れないのをブラックと思っていましたが、案外どうなんでしょうね?
小さなことなのですが、ふとした瞬間に感じた疑問でした。それで、講演が終わった後も考えてみたのですが、やはり砂糖を入れたとしてもクリームさえ入れなければブラックはブラックなのではないか、という気がしています。
細かいことですが、自分のいままでの捉え方を見直した出来事でした。
携帯電話を替えてみて
スマートホンにしてから2年半くらいがたち、前の機種もだいぶ古くなってきたので先日、機種変更をしました。
前の機種は、古くなってきたせいか、不具合もいろいろ出てきて、仕事にも支障が出ていました。
ドコモショップに行き、あたらしいgalaxyNOTEに替えました。前のは普通のgalaxyでしたので、画面の大きさ、本体の大きさは以前と比べ物になりません。
新しい携帯は、画面も大きくてキレいです。処理速度も速いし、それなりに満足はしています。
が、なぜだかグーグルマップについてはバージョンアップしているはずにも関わらず、性能に疑問を感じます。
ナビモードでは音声案内がなんだかやたらと片言なのです。日本語覚えたての外国の方の発音のようで、まったく滑らかじゃないのです。イントネーションがむちゃくちゃで、しかも、言葉を区切る部分もヘンです。「つ、ぎのよんじゅ、うにご、うせんをちょくしん、する」みたいな調子で延々とナビしてくれます。
以前のナビモードはそんなことなかったので不思議です。
それ以外にもいまのグーグルマップは、以前だったら簡単にできた、出発地と到着地を選択しての移動距離、時間の測定ができなくなっています。常に現在地を起点にしないと距離等の測定ができないのです。
これはあんがい困ります。次の目的地からそのまた次の移動先までの移動時間等を先に調べておきたいのにできなくなったのです。
車で転々と移動するときに重宝していたのですが、残念です。
新しい携帯についてはほとんど満足しているのですが、このようにグーグルマップのことや、あと、何といっても本体がでかすぎることなどちょっと不満もあります。
でかすぎて片手操作はほぼできなくなりました。着信を片手で受けるのも難しいです。
あまりにでかすぎて、前使っていた携帯を持ってみたら本当に小さく感じたほどです。慣れって怖いです。
iPhoneなんて子どものおもちゃかと錯覚するくらい小さく感じてしまいます。
ところで、最近はほとんどの人がスマホですが、機種ごとに特徴もいろいろと違っていて、自分に合うスマホを選ぶ時代かもしれませんね。
事務所に出ない日
出張と言う訳でもなく、今日は一日中、中庄の事務所に出ません。
午前に岡山地裁で裁判が3件あり、午後は岡山民団で法律相談をしたあと、弁護士会で常議員会に出ます。これが終わると夕方から浅田さんの裁判の関係で弁護団会議です。
なので、朝から事務所に行かず、岡山市内をあっちこっち、いったり来たりの一日です。
最近、急激に寒くなったので、一日出歩く際には防寒対策が必要ですね。
みなさんも風邪にお気を付けください。
憲法の講師をしてきます。
今日は東かがわで憲法の講師をしてきます。
最近、憲法の関係を中心として様々なところで講師をしています。
今年に入って10回くらいは講師を担当しているかもしれません。特に多いのは憲法の関係で、ほかには出会い系サイト・サクラサイト関係の講師、在特会によるヘイトスピーチの関係、などです。
いったん講師をすると、うまくいった場合には、そこで聴いていた人から、別の集まりでも講師をして欲しい!とリクエストを受けることがあります。
嬉しいことです。
自分の話した内容がうまく伝わったということですから。
今日も、リクエストに応じての講師です。4月に憲法の話をしたときの評判が良かったので今日の機会につながりました。
来週も別の場所で憲法の講師です。これもリクエストによるものです。さらには12月にもあります。やはりリクエストからです。
講師の準備は大変ですが、求められて話をする、というのはとてもありがたいことと思っています。