弁護士は争いごとが好きなのか?
弁護士の仕事は朝から晩まで、年がら年中、争いごとを扱います。
離婚、親権、養育費、不倫、交通事故、解雇、パワハラ、セクハラ、借金、破産、契約違反、貸金、相続、医療過誤、詐欺、強盗、殺人、、、
ありとあらゆる仕事が「争いごと」で成り立っています。
では、弁護士がこのような争いごとが「好き」なのか?と聞かれたら私は「ノー」と答えます。
むしろ、争いごとが嫌いだからこそ、争いごとの解決のため日々奮闘するのです。
本当に好きなのは、争いごとのない、平和、平凡な生活です。
そして、争いごとを憲法、法律、判例、論理、条理を用いて解決の糸口を探すのが弁護士の仕事だと思っています。
少しでも平和な生活、争いごとのない世の中になればと思っているのです。
生きる喜び
日々生活をしていると、嫌な出来事やふと
「何が楽しくて生きるのか?」
と考える時があります。
でも、よくよく考えると自分の命というのは本当に希少で、偶然の積み重ねによって成り立っています。
そうすると、「何が楽しくて生きるのか?」と考える以前に、「生きることそれ自体が喜びなのだ」と考えざるを得ません。
身近に人の生き死にを経験するとこれはより顕著です。
アンパンマンの主題歌の歌詞に「生きる喜び」とありますが、まさにやなせたかしさんは「生きること自体が尊いものであり、喜びそのものなのだ」と歌っているのだと思います。
毎日毎日大変なことが多く、必ずしもいいことばかりではありませんが、そんな時には自分が生きていることそれ自体のありがたさや、産み育ててくれた親のことを考えてみるといいのかもしれません。
花金
今日は金曜日です。
そうです。「花金」です。
「花金」なんて言葉、もはや若い世代では通用しないのかと思いましたが、そうではないようです。
20代の方に「今日は花金だね!」と言ったら
嬉しそうに「そうですね!花金ですね!」と答えてくれました。
よかった。通じて。
今時、使う言葉で年代、年齢がばれてしまいます。
最近知ったのは、今時の子どもは「鬼ごっこ」のことを「オニゴ」と省略して言うようです。
へー。
時代と共に言葉も生きています。
裁判所に何を着ていくか?
「あしたなに着て生きていく?」
というアパレルメーカーのキャッチコピーがあります。
服選びにワクワクしている女性の心理をうまく表現していると思います。
他方
「明日は裁判所に出廷しなくてはいけない。」
そんな方も実は服選びに迷っています。
うちの事務所の検索キーワード上位にいつも
「裁判所 服装」「裁判 スーツ」
などが上がります。
HPのQ&Aのコーナーに裁判所に何を着ていくかの説明が書いてあるためヒットするようです。
「明日は裁判所で証言台に立たないといけない。憂鬱だな。そもそも裁判所なんて初めてだし、ましてや証言するなんて緊張するし。。。しかも服装はどうすればいいんだ、、、」
そのような当事者、関係者の方々の気持ち、よく分かります。
冒頭のキャッチコピーのようにウキウキワクワクではなく、鬱々ドヨドヨといったところでしょうか。
ただ、裁判所に着ていく服装まで気が回っているのであれば、きっと裁判もうまくいくことでしょう。裁判は何よりもひとつひとつ、丁寧に対応することで道が開けていくものです。
また、裁判所には必ずしもスーツでなくても、「落ち着いた服装」であれば十分です。
準備万端、裁判を向かえ、終わったら、次の日には好きな服を着て気晴らしをしてください。
民法と女性
昨年末に再婚禁止期間、夫婦同氏制の最高裁判決が出ました。
再婚禁止期間は一部違憲、夫婦同氏制は合憲、との判断でした。
再婚禁止期間を一部違憲とした理由は、父性推定の重複は再婚禁止の期間を100日とすれば避けられる以上、これを越える6カ月の再婚禁止は長すぎるというものです。
夫婦同氏制を合憲とした理由は、民法上は決して女性に男性の氏を名乗ることを強制しているものではなく、いずれの氏を名乗るかは夫婦になる者の自由な選択によるからというものです。
私は、再婚禁止期間についてもそもそも0日でよいと考えており、かつそれで何ら問題はないと思っていますし、夫婦同氏制については完全に廃止し、夫婦で同一の氏を名乗るかどうか(別氏のままもしくは一つの氏にする)、名乗るとしてどの氏を名乗るか(夫、妻もしくは新しい氏を選択して名乗る)は完全に自由な選択制にすべきと思います。
なぜならそれこそが一番の「自由」であり、憲法の保障する価値観そのものだからです。
具体的には「暴力夫と別居して何年もなるが、夫が離婚に応じてくれない。再出発の新しいパートナーを見つけたが、離婚調停や離婚訴訟の後、やっと離婚できてから6カ月も待つ必要があるのはおかしい。」として苦しんでいるケースや、
婚姻に際して96%は夫の氏が選択されているという現状(仮に夫の氏を選択した後、将来離婚すると氏を元に戻すこととなる女性にとっては様々な社会的不利益があります。)を考えると、今の民法の在り方には疑問を感じます。
さて、これらと別に、民法では男性は18歳から、女性は16歳から結婚できるとされています。
これは何か差別ではないのか?とふと思いました。
ちょっと調べてみると外務省のHPには、「婚姻は社会の基礎的単位を構成する行為なので未熟な者にこれを認めるべきではないところ、男性と女性には肉体的・精神的側面において婚姻に適する年齢に達するのに差があるからだ。」と説明してありました。
う~ん。
なんかはぐらかされた気分です。
要するに「オトコはカラダもココロも未熟なので、ケッコンは18から。オンナはもっと早熟だから16からOKよ。」ということです。
本当にそうなのでしょうか?
私は、婚姻年齢の差違の根底には、「女性は出産に適した年齢になったら早く結婚して出産に備えるべきだ。勉強を続けるとか、社会に進出するとか考えなくていいから、年上の男性と早く結婚して家に居なさい。」という発想があるものと思っています。
さて、いずれにしても今の民法の規定の中には、男性と女性に関し、異なる取扱いをしている規定があります。再婚禁止期間については一部違憲判決が出たので改正されることとなります。
しかし、その他の規定について、将来的にどうなっていくかは社会のみなさんの価値観や考え方によって決まることです。
私は、将来、民法の規定においても女性の権利が男性と等しく認められるような世の中が一番望ましいと思います。
再婚禁止期間や氏、婚姻年齢について、みなさんはどのようにお考えでしょうか。
「それは俺のだ!」
通っているジムで、スポーツドリンクを買って置いておきました。
同じドリンクを買って置いている人がいたので、自分のと間違わないよう、間違われないよう少し離して分かるように置いておきました。
「離して置いたし、自分のはまだ全然飲んでいないし、間違われないだろう。」
そう信じたのです。
しばらくしてふと気が付くと、↑↑↑の工夫も何ら意味なく、当該他の方が飲んでいるではないですか、マイスポーツドリンクを!
しかも、運動して喉が渇いたのか、「ゴクゴク」という音が聞こえそうな勢いでした。
「あー、そっちのドリンク俺のだし~。」と思いましたが、口には出せませんでした。
だって、それを言ったところで、多分その人は
「すいませんでした。じゃあこっちのボクのを飲んで下さい。」
とはならないし(間接キス)、
「すいませんでした。代金を弁償します。」
となってもなんだか申し訳ないし(間違われた自分も悪い)、
かといって、
「すいませんでした。残りは返します。」
と言われてもそのまま飲むのも気恥ずかしいし(これも間接キス)。
と、彼がマイドリンクを飲んでいる間、一瞬にして頭がフル回転したのです。
結局、何も言えぬまま、彼はドリンクにフタをして、カバンに入れて帰ってしまいました。
残された彼のドリンクを見つめながら、ワタシは「このドリンクを捨て去るべきか、あたかも自分の物のように飲むべきか。それとも彼の忘れ物だから何も知らぬフリをすべきか。。。」などなどずっと迷い続けましたとさ。。。
無知が人を傷つける
政治家の失言は、時に失言の対象となった人たちを大変傷つけます。
その失言の原因について、元外務官僚の佐藤優さんは、一つに無知、一つに偏見を挙げています。
無知ゆえに失言し、他人を傷つける。偏見ゆえに失言し、やはり人を傷つける。
そういうことです。
世の中には、自分の知らない病気、障がい、国籍や民族、出自、宗教、価値観、その他属性等が無数にあることを念頭に置き、「自分は無知である。」と謙虚になることが必要だと思います。
障害者の家族が、介護の負担を訴え裁判に打って出ると、世間から「税金で養ってもらっているのにまだ不満を言うのか。」と非難の目を向けられることがあります。
ある病気ゆえに頻繁に通院が必要なケースでも、周囲や会社から理解してもらえず、辛い思いをする方もいます。
私の学生時代の友人は、卒業後しばらく経ってから自分がゲイであることを打ち明けてくれました。
同席していた同級生はみな、彼のすべてを受け入れました。彼は、その私たちの対応を「嬉しかった。」と言ってくれました。
世の中には、自分の知らない多くのことがあります。無知であると謙虚になり、余計なことを言わない。無知であることを前提に、日々、社会の出来事に目を向ける。
人を傷つけない生き方を心がけたいと思っています。
期限切れ
近所に大好きなとんこつラーメン屋さんがあります。
先日、割引券をもらったので今日また行こうと思ったのです。
「よし!今日はとんこつだ!」
車に乗って出発しました。
道中、ふと、割引券に目をやると、、、
「有効期限1月31日」と!!
思わず「ゲッ」と言ってしまいました。
せっかくの割引券が、、、、
しかも、50円とか100円の割引ではなく、「150円」の割引券なのです。。。
大ショック。ショックのまま店に着きました。
店に入る前に、一応この割引券を持って行き、店員さんに「期限きれてますけどダメですか?(*^-^*)」
と聞こうかどうか迷いました。3分くらい。
で、結論。一応聞くことにしました。
すると店員さんが「大丈夫ですよ!」と笑顔で答えてくれたのです。
「ヤッタァ!」と口には出さず、内心で。。。
おかげさまでおいしくとんこつラーメンを頂きました。もちろん替え玉もしましたよ。
お客にやさしいラーメン屋さんで本当によかったです。
*今日の教訓*
1 期限はきちんと守ろう!
2 期限を過ぎても諦めない!
家みたいな店
たまに行くうどん屋さんが家みたいなお店なんです。
ガラッと引き戸を開けて入ると、おっちゃんが「いらっしゃい。」
手前の席に座ろうとすると「そこは寒いけぇ、もっと奥座られぇ。」と岡山弁丸出しで声をかけてくれます。
テーブルと座敷があるのですが、ひいてある座布団はどれもペラペラ。
置いてある漫画も古くてボロボロ。あちこちに昭和を感じる置物やおもちゃが置いてあります。
おっちゃんと雑談しながらうどんを待ちます。
僕 「こないだ事務所の水道が凍結しちゃったんですよ。」
おっちゃん 「そういう時はなぁ、冷え込む前の晩に水道の栓を少し開けたままにしておくんじゃ。」
おっちゃんの知恵袋に感心です。
たまに厨房からおばちゃんが相槌を打ってくれます。
そんな家みたいなお店ですが、うどんも定食もまさに家庭の味なので、いつ食べても飽きません。
今日は肉うどん定食にしました。
「暖まりました。ごちそうさま。」
居心地も良いし、味も良い。こういうお店が結構好きです。
作文は嫌い
「よくまあ日々、ブログを更新できますね?」
と言われることがあります。
「文章力がある!」
と言われることもあります。
でも、小学生の時は作文や日記、大嫌いでした。読書感想文もです!
作文なんて、適当に数枚書いておしまい(「文を作る」だけの作文)。
日記なんて、夏休みの最後の日にザザッと書いておしまい(日々の出来事を最終日にまとめて記すだけの日記)。
読書感想文なんて、まえがきとあとがきだけ読んで書いておしまい(まえがきとあとがきを読んだ感想文)。
そんな感じでした。
でも今は変わりました。仕事でも毎日たくさん文章を書きます。ブログやHPでもたくさん文書を書きます。
好きか嫌いか?・・・好きだと思います。書くことは。
いつ好きになったのか?・・・わかりません。
司法試験で鍛えられのでしょうか?
今では毎日、楽しく文章を書くようになりました。子どものころの得意不得意、好き苦手なんて気にすることない!そう思います。